香港民主団体、議員宣誓問題で中国当局介入に抗議 警官隊と激しく衝突

2016/11/07
更新: 2016/11/07

香港民主派団体「民間人権陣線」が11月6日に、民主派議員宣誓問題で中国当局の介入と干渉を抗議するデモを主催し、民主派議員や市民などの約1万人以上が参加した。しかし、途中で一部の抗議者が事前申請のデモ行進ルートから離れ、香港の中国政府機関である「中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室」(中連弁)に向かい、中連弁の張暁明・主任に直接抗議を行おうとしたところ、それを阻止しようとする警察当局と激しく衝突した。

香港メディアによると、デモ隊が中連弁へ侵入し、防犯柵を越えようとするのを阻止するため、警官隊は警棒で叩き、催涙スプレーを噴射した。一方、デモ隊は雨傘をさして対峙し、また水の入ったペットボトルを投げて対抗した。双方に負傷者が出た模様。また警察当局はデモ参加者数人を拘束したが、人数についてまだ不明だという。

10月12日香港立法会(議会)の就任宣誓の際に、民主派政党「青年新政」議員の游蕙禎氏と梁頌恒氏は、中国共産党への忠誠を拒み、「香港は中国ではない」との横断幕を揚げた。立法会議長は二人の宣誓は無効だと宣言した。

中国共産党全国人民代表大会(全人代、国会にあたる)常務委員会は10月31日から11月7日に、議員の宣誓に関する香港基本法第104条の解釈を審議し、游氏と梁氏の議員資格をはく奪することを要求している。

香港市民は「中国政府の動きは『一国両制』を破壊し、香港司法システムの独立性を侵害した」と非難している。

(翻訳編集・張哲)