香港「6.4記念館」(天安門事件記念館)は政治的圧力と資金問題で今年6月4日以降閉館する見通しだ。14日付英BBCが伝えた。
2014年に香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)が、1989年6月4日に中国政府が武力行使で学生民主運動を鎮圧した事件、「天安門事件」の様子を伝え犠牲者を追悼する目的で同記念館を設立した。開館以来の来館者数は約2万人で半分が中国本土からだという。
報道によると、同記念館は商業地区の尖沙咀にある商業ビルの5階に入居している。開館以来、同ビルの他の入居者が安全を危惧し、記念館とビル管理業者との間で絶えず訴訟がくりかえされてきたという。支連会の何俊仁会長は訴訟費用が高すぎるため、記念館は6月4日以降、または8月か9月かに閉館するが、今新たな場所を探していると述べた。
何会長はビルの他の入居者からの苦情は政治的な目的があり、中国政府からの圧力ではないかと推測している。何会長によると、ビル管理業者は記念館の来館者に対して身分証明などの個人情報を記録するようにと強く要求してきたことで、本土からの一部の観光者が来なくなったという。
(翻訳編集・張哲)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。