マレーシアの首都クアラルンプールで29日、約5万人がデモを行い、資金流用が疑われているナジブ首相の辞任を求めた。
米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、7月にナジブ氏がトップを務める政府系ファンドから約7億ドル(約850億円)が個人口座に不正に流れた可能性があると報じた。これに対し、ナジブ氏は疑いを否認しており、個人の口座に入った資金は中東からの寄付だと主張。疑惑を報道した経済紙2紙を3カ月の発禁処分とし、さらには、疑惑への追及で対立したムヒディン副首相を解任した。これらの強引な手法に対して国民の反発が高まっている。
デモは政治腐敗の撲滅を求める市民団体「ブルシ(清廉)」が呼びかけ、30日夜まで続く予定だ。
(翻訳編集・中張 法子)
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