【大紀元日本6月12日】天津市第1中級人民法院(地裁)は11日、周永康・前中央政治局常務委員 (72)に対し、判決公判を開き、収賄と職権乱用、国家機密漏えいの罪で無期懲役、政治権利の終身剥奪、個人財産の没収の判決を言い渡した。
中国国営新華社通信によると、同法院は5月22日、周被告に対する初公判を非公開で開いていた。周被告の収賄額は約1億3000万元(約26億円)と認定された。職権乱用で約14億8600万元(約300億円)の経済的損失をもたらし、「国家と人民の利益に重大な損失を与えた」とされる。また、国家機密漏えい罪について、周被告が5件の極秘文書と1件の機密文書を外部に漏らしたと指摘された。
白髪になった周被告は公判で罪状を認め、深く反省している様子が国営中央テレビの映像で伝えられた。周被告は最終陳述で「犯罪事実は客観的に存在している。党と国家に重大な損失をもたらした」と述べた。
中国最高人民法院(最高裁に相当)の周強院長は今年3月、周永康被告への裁判は公開で行われると述べ、透明性をアピールしたが、結果は密室裁判となった。これまでに執行猶予付きの死刑との見方もあったが、予想より軽い判決が下ったとみられる。
(翻訳編集・王君宜)
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