政府機能まひ、学生と警察が衝突 逮捕50人以上=香港デモ

2014/12/01
更新: 2014/12/01

【大紀元日本12月1日】行政長官選挙の改革をめぐり、9月から香港の中心部を占拠している民主派のデモ隊は11月30日、行動のレベルを上げると呼び掛けた学生団体らに呼応し、官庁街の金鐘(アドミラルティ)で政府庁舎を包囲した。排除に出た警官隊と衝突の衝突は12月1日早朝まで続き、50人以上が逮捕され、複数の負傷者も出ている。

デモ隊は30日深夜、政府本部庁舎付近の道路を新たに占拠したが、1日に警察隊に強制排除された。同日午前にも衝突が断続的に発生していた。また、政府本部庁舎に通じる歩道橋などには障害物が設置され、職員が通勤できない状態となった。混乱を受け、香港政府は本部庁舎の臨時閉庁を発表、隣の立法会(議会)も午前中の審議を見合わせた。

民主派らは選挙制度の撤回を求めているが香港政府から譲歩を引き出すことができず、2カ月ほど続いた抗議活動が行き詰まっている。こう着状態の打開を図るため、学生団体は「止むを得ず行動レベルを上げた」と説明している。

学生団体は参加者に「暴力的な行動を避けるよう」と呼び掛けたが、一部のデモ参加者のなかにヘルメットやゴーグル、盾などを持参し、警官隊と衝突を起こした者がいる。警官隊は催涙スプレーを使用し、警棒でデモ隊を激しく殴りつけ、負傷者が出ている。

(翻訳編集・高遠)