【大紀元日本1月15日】朝鮮半島有事の際に投入される中国軍の主力部隊・瀋陽軍区は10日から、長白山(白頭山)と黒竜江の中間地帯で10万人の兵士と数千台の戦車を動員した大規模な冬季演習をはじめた。厳冬期の機動力と指揮・統制能力を高めることが目的だという。
同軍区は人民解放軍の七大軍区のひとつであり、東北三省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)に駐留している。総兵力は43万人、ロシア及び北朝鮮との国境地帯の警備を担っている。
昨年末、北朝鮮の張成沢・国防副委員長が処刑された前後から、中国は朝鮮半島の周辺で陸軍や海軍の演習を相次ぎ実施した。
国営中央テレビは11日、今回の演習の映像を一部放送し、「長距離機動力及び実戦能力を向上させるため」と報じた。
北京の軍事情報筋はフランスのRFIラジオの取材で「兵力10万人を一度に動員するのは異例」と述べ、 張氏の処刑後に深まった朝鮮半島の不安定な情勢に関連するとみている。
中国軍はまた、北朝鮮と隣接する渤海湾と黄海北部で10日から17日まで「軍事任務を遂行する」と発表し、同海域での一般船舶の立ち入りを禁止した。
(翻訳編集・叶子)
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