【大紀元日本12月6日】北京紙の北京晩報は2日、中国の専門家の話として、地球の衛星である月に軍事機能を備えた要塞を設置するという中国軍の計画を伝えた。中国は2日未明に同国初の無人月探査機「嫦娥(じょうが)3号」を打ち上げており、ミサイル基地計画は月面着陸成功後を見越したもの。
宇宙開発を担当する国家機関・中国国家航天局に所属する専門家は、2030年までに初の中国人宇宙飛行士を月に到着させる予定だと話した。また2050年までに、月を深宇宙(地球の大気圏外の宇宙空間)の調査をするために中国製有人飛行船を離着陸させる基地にするという。
この専門家は、月は唯一の地球の自然衛星であり、武器に変わると付け加えた。まるでSF映画『スターウォーズ』に登場する宇宙要塞『デス・スター』のように、中国軍の戦闘部隊と弾道ミサイルは地球のいかなる目標に対しても発射できるという。中国軍の武器実験基地やミサイル発射基地も月で設置することが可能だと話した。
中国は現在、世界で唯一月の探査計画を進めている国。「嫦娥3号は我々の膨大な計画の始まりに過ぎない」と強気な姿勢を誇示した。
嫦娥3号は12月半ばに月に到達する見通し。月面着陸が成功すれば米国、旧ソ連に続き世界で3番目となる。着陸後は3カ月間にわたり天体観測など科学観測を行う予定だ。
(翻訳編集・佐渡 道世)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。