【大紀元日本9月19日】シドニーの住宅物件の買い手の80%が中国人。ブルームバーグは13日、地元不動産業者からの情報として中国勢の需要で同地住宅価格がこの先1年で最大10%上昇するとの予測を報じた。
ブルームバーグが取材したシドニーの不動産仲介会社の責任者ジョン・マクグレース氏は、「ここまで大勢の買い手が押し寄せてきたことは初めてだ」と述べ、記録的な低金利が功を奏したとみている。現地の住宅価格が、買い手の急増で上昇した。同社の今年6月までの1年間の不動産取引額は70億豪ドル(約6500億円)に上ったという。
豪州外国審査委員会(FIRB)の最新統計データでは、2012年外国勢による豪州の不動産市場への投資で、中国は米国、シンガポールに次ぎ3位であった。自国での住宅購入制限を逃れた中国勢の取引額は42億豪ドル(約3900億円)で、2010年に比べ75%増加した。
豪不動産リサーチ会社RPデータ・リスクマークがまとめた住宅価格指数で、シドニーの住宅価格指数は8月31日までの8カ月間で7.4%上昇。同期豪全土では5.1%の上昇。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)によると、9月の最初の週末に行われた住宅の競争入札では、85%が落札に成功。販売率は2008年以来最高だったという。
マクグレース氏も、シドニー中心部から17キロ離れた地区の最近の競争入札では、参加した38人全員がアジア人だったと話している。
氏はすでにシドニーで中国語対応のできる業務チームを立ち上げし、中国大陸での業務展開を目指している。シドニーの住宅価格は向こう1年で、5~10%上昇すると予測する同氏は、「長期にわたって伸び続けるでしょうが、今のペースからは少し落ち着くでしょう」との見解も示した。
(翻訳編集・余靜)
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