【大紀元日本10月9日】ドイツ東部地区で9月25日から28日にかけて、計5州の学校や幼稚園などで、約1万2000人の生徒や児童が腹痛と嘔吐を訴え、同国過去最大の集団食中毒となった。5日、ドイツ当局は、これらの学校や幼稚園の給食に使われた中国産冷凍イチゴが原因である可能性が高いと発表した。
ドイツ国際放送ドイチェ・ヴェレによると、問題のイチゴは全部で44トン。ハンブルク港からドイツ全国に発送されたという。今回、食中毒を起こした一部の学校や幼稚園にイチゴを提供した給食用食材納入会社Sodexo社が、同国の大手食品卸業者から問題のイチゴを購入したという。この卸業者はほかの給食食材を提供する2社にも問題のイチゴを販売している。
食中毒を起こした学校などでは、給食にイチゴの砂糖煮が出されていた。食材に使われた冷凍イチゴの加熱が不十分で、菌が死滅しなかったことが食中毒に繫がったと疑われている。ノロウイルスが原因だと見ている専門家もいるが、まだ断定できないという。
食中毒が発生後、業者らは出荷した商品の回収を行っている。欧州連盟も今、問題の冷凍イチゴがドイツ以外の国に流通していないか調査し始めている。
(翻訳編集・余靜)