<赤龍解体記>(61)周永康を逮捕するために、中国当局はネット切断等のテストをするか

2012/04/16
更新: 2012/04/16

【大紀元日本4月16日】北京の情報筋が『大紀元』に漏らした消息によると、中共指導部は目下、周永康に対する処罰の方式において意見が分かれている。

つまり、周永康の犯罪事実を指導部はずっと以前から把握しているが、問題は彼がかかわった人命の案件が多数の上あまりにも重大であるため、彼の罪悪を如何に公開すべきかが指導における意見の分岐点である。

情報筋はさらに、温家宝首相は周永康が法輪功学習者に対し、臓器狩りや殺人など犯した重大な罪悪を含め、すべて公開すべきと主張しているが、指導部の中でこういったような真相を公開すれば中共の政権が即時崩壊するに至りかねないと懸念する人がいる。

こういった状況に対し、ワシントンの中国問題専門家石藏氏が次のように見解を述べた。

中共は今、周永康を処罰するベスト方策を探るためにテストを行っている。さまざまな情報が出されている中、真相を知った国民の態度がもっとも重要である。武力濫用や暗殺など、周永康の罪悪があまりにも重大であるので、中国社会にそれらを漸次に知る必要があるだろう。そうでなければ、社会は大きく揺れ動くはずである。

中共内部からの情報によると、中共指導部は緊急時対策案の中、もし中共政権の存亡を脅かすような突発事件が起きれば、中国国内のインターネットを物理的に切断すると計画している。もし、24時間ないし48時間ほどインターネットを物理的に切断できれば、事態悪化を防げるし、軍隊や武装警察の派遣など対応する時間も稼げるのである。

4月12日までの2週間の間に、中国のインターネットは繋がらない、コンテンツが表示できないなど、多くの異常事象が生じていた。それらは当局が実施したテストの一環であっただろうと思われる。

4月10日、薄煕来はあらゆる職務を免じられ、捜査を受けると発表された。12日、インターネットでは、周永康に関する闇の情報がいきなり大量に流された。13日になると、周永康に関する闇の情報がさらに増え、それらはみな「現在の指導者を打撃する」ことに関わっている。

4月13日、海外の中国語系サイト『博訊ネット』は、より詳しい情報を漏らした。周永康は、胡錦濤、習近平、汪洋、賀国強、温家宝などの指導者たちの身上調書をそれぞれ作れと、薄煕来や王立軍に指示した。調書の内容は、指導者たちの電話録音や彼らのプライバシー情報および彼らの「経済犯罪」についてである。身上調書を作る指導者の範囲は、政敵やライバルに限らず、見方と思われる江沢民、呉邦国、李長春も含まれていたという。

そして、『博訊ネット』は同日、これまでメディアで取り上げられた、胡錦濤と温家宝の家族らに関する腐敗についての報道も、実は周永康と薄煕来がかかわったものと指摘している。

江沢民派はまとまりがないと言われており、周永康を救える者はいない。より重要なのは、周永康が犯した数々の罪を如実に中国および世界に公開すれば、誰でも彼に対する厳罰を止めることができないばかりか、中共自身も崩壊しかねないのである。周永康処罰方式の問題は、たしかに中共指導部の頭を悩ます難題であるが、今後事態がどう展開されていくのは、注目すべきである。

 (文・林峰/翻訳編集・呈工)
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