<赤龍解体記>(40)_deng_小平の談話、_deng_力群の見た夢

2011/11/14
更新: 2011/11/14

【大紀元日本11月14日】前回に続き、_deng_小平の談話と言われる文章の後半分を次に掲載する。この談話は、本物であれば、_deng_力群(1980年代に活躍した保守派政治家)の予見がすべて当たったとなるが、偽物であれば、誰がこの文章を作成し、何の目的でネットで広げているのか、と気になるものだ。どちらにしても、この談話は非常に興味深いものとして既に広く伝えられており、その潜在的影響力は無視できない。

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改革にこそ活路がある。それは二段階に分けて実施する。第一段階は、56年の党第八期大会の路線、つまり私と劉少奇が代表した路線に立ち返ること。第二段階は、世界に向けて開放し、外国人の投資を受け入れる。ある人はあれこれと懸念しているが、それは杞憂ではないか。劉少奇も私もいる。問題はないのだ。

_deng_力群氏は、ある夢を見たそうだ。中国には汚職官僚が至る所にいるという夢だそうだが、それはデタラメだ。われわれの幹部はみな共産党員だし、自身で抜てきした者だから、たとえ官僚主義であったとしても、汚職にはならないはずだ。しかも司法もある。もし、本当にそういった状態になれば、改革に問題が起こるだろう。

_deng_力群氏はまた言った。中国にはブルジョア階級が生まれるという夢だそうだが、それは不可能だ。49年にすでにブルジョア階級を絶滅しており、社会主義を建設してきたのに、なぜまたブルジョア階級が生まれてくるのだろうか。階級闘争はまだ終わっていないというわけなのか。それは全く文化大革命的思想だ。一部の人を優先に富ませ、よって彼らは立ち遅れる人々を助けることができ、最終的に共に富を得ることができる。子供はみな幼い頃から共産主義の教育を受けて育ったのだから、彼らは他人を助けることができるはずだ。心配はいらない。

_deng_力群氏はまた夢を見た。中国にマフィア組織が現れたという。でたらめだ。香港や台湾こそあるが、われわれは31年間マフィア組織を絶滅してきたのだから、中国には今もないし、将来豊かになっても現れるはずはない。さもなければ改革には本当に問題が生じていた。

_deng_力群氏はまた夢を見た。金持ちらが人を殺しても法律により裁かれないが、貧乏人が冤罪や苦しみにあっても訴えることなく、共産党員は群衆を離れてしまう、という。それは不可能だ。党は文化大革命中こそ民衆が離れたが、改革後は党の政策もますます良くなった。共産党員はますます民衆に近づいていくに違いない。

_deng_力群氏はまた夢を見た。労働者は失業し、資本家はまたも労働者を搾取し、農民は土地を失い、人民は二回目の苦しみに陥ったという。これは荒唐無稽ではなかろうか。われわれは今、就職口が多すぎて、人手不足を懸念しているばかりだ。食糧がなお不足しているのに、なぜ農民は土地を失うのか。もし本当にそうなれば、われわれの改革は岐路に入ってしまったということになる。

もっとも可笑しいのは、この夢だ。中国のいたる所に娼妓と性病が蔓延し、貧乏人が自分の娘を地獄に送り込む、という。私に言わせれば、_deng_力群氏はあまりにやりすぎた。私が、蒋介石にも及ばないはずはないではないか。共産党はとっくに性病を根絶したのだ。毛沢東主席と周恩来総理がいなくなったが、私は生きている。陳雲氏もまたいる。これほど多くの古参の同志がなお健在しているのに、無数の烈士で換えられたこの社会主義がまさか、この世代に葬られるのか。事実は真理を証明できる。余計なことを言っても無駄だ。もし改革が社会主義を台無しにするとなれば、_deng_小平は歴史の罪人になるだろう。