弾圧12年 世界各地の学習者が米DCで集会 「国際社会に目を向けて」

2011/07/18
更新: 2011/07/18

【大紀元日本7月18日】法輪功への中国政府による弾圧は、20日で12年目になる。世界各地から集まった約1000人の法輪功学習者は14日、米国首都ワシントンDCのホワイトハウス前で集会を開き、国際社会に向けて、非道な迫害に目を向けるよう呼びかけた。集会で講演した米国議員や人権団体代表らは、法輪功の理念である「真・善・忍」は人類の普遍的価値観であるとして、法輪功への支持を表明し、中国政府の弾圧を厳しく非難した。

米国上院の民主党メネンデッツ(Menendez) 議員と共和党のコバーン(Coburn) 議員は集会前日の13日に、法輪功への残虐な弾圧を強く非難した上で、中国政府に対して弾圧をただちに停止することなどを求める「232号決議案」を議会に提出した。また、迫害12周年を前に、米国の十数人の議員が法輪功への支持を表明する公開状を公表した。

集会に参加した米国下院外交委員会のイレナ・ロスレーティネン(Ileana Ros-Lehtinen)代表は、「米国は、法輪功および迫害を受けているすべての人を支持すべき。これはわが国の憲法の定めで我々の信念である」と述べた。また、米国下院外交委員会のクリス・スミス(Chris Smith)議員は近く、人権犯罪の記録がある中国政府の幹部への米国入国禁止を定める法案を提出するという。さらにスミス議員は、「この法案は必ず可決されるはず」と述べ、「法輪功およびその他の多くの団体への迫害は悲惨なものだ。中国共産党政権はこの地球上、最も詐欺的で最も凶悪な人権犯罪集団である」と述べた。

同じく集会で講演した米国下院監察委員会代表で、下院外交委員会のダナ・ローラバッカー(Dana Rohrabacher)議員は、「我々は法輪功を支持すべき、善良な人間は力を合わせて独裁、不公平に反対すべきだ。中国で戦っている勇者たちには、自分たちは孤独ではない、我々は彼らのために努力していることを知らせる、法輪功が表す理念『真善忍』は中国の伝統理念、普遍的な価値観で、それを圧しようとする中国共産党政権は、かつての旧ソ連のように破滅していく」と述べた。

アムネスティ・インターナショナルの米国支部のテイ・クーマー主任が、「アムネスティは大勢の法輪功学習者の被害案件を受けつけた。彼らが信仰の自由を得るために、共に努力していこう」と訴えた。また、米シンクタンク「ハドソン研究所」のマイケル・ホロウィツ研究員は、「法輪功が平和を訴え、恐怖政治を恐れぬ勇気を持っているため、中国共産党政権は君たちを恐れている。法輪功が中国で存続できていることは、まさに独裁者にその末日を知らせているのだ」など説いた。

法輪功(ファルンゴン)は、中国伝統文化の一つである気功の心身健康法で、約20年前から世間一般に広く伝わり始めた。弾圧が始まる前までは、1億人以上が学習していたとされている。法輪功は、心身への健康効果が非常に高いことから、庶民から政府高官、軍の関係者も含めて、中国社会のあらゆる階層で学習する人が見られた。当時の江沢民国家主席はこのことを政権への脅威と受け止めて、1999年7月に弾圧を命じた。法輪功の公式サイトによると、12年間に及ぶ弾圧によって3400人以上が拷問などで死亡、数十万人が投獄されていると発表している。

公式サイトによると法輪功は現在、世界60カ国以上に広がっており、日本にも約1000人の学習者がいるという。

(記者・李莎、翻訳編集・叶子)