【大紀元日本5月31日】カザフスタンの最大都市アルマトイで28日、野党が組織した約300人のデモ隊が、カザフスタン政府に対し、「カザフスタンの資源を奪おうとする中国を政府が許した」として抗議デモを行った。
BBCによると、カザフスタン政府は今年初め、国の基盤建設及びエネルギープロジェクト建設用に、中国側から持ちかけられた50億米ドル(約4250億円)の融資提供を受け入れ、協定を結んだという。
これに対し、抗議デモに参加した野党リーダーのトアディヤワ氏は、「(このデモは)中国人を非難するのではなく、カザフスタンの腐敗官僚を非難するものだ」としながらも、中国の目的について「より多くのカザフスタンの土地と資源を獲得することにある」と指摘した。
同じく野党のカツロフ氏は、中国による資源略奪は、まるで他国にまで勢力範囲を拡大しようと企む「帝国主義」のようだと述べるとともに、中国から融資を受けた後の返済方法がないことに懸念を示した。
これに対し、カザフスタンと中国の両政府はいずれも、中国がカザフスタンの土地獲得を狙っているとする指摘を否定した。しかし政府側の数字は、カザフスタンで生産される石油の22.5%が中国企業によってコントロールされている現状を示しているという。
(翻訳編集・余靜)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。