【大紀元日本2月28日】イスラム国家の民衆がデモ活動により専制政権を倒したニュースが最近、新彊のウイグル族の注目を集めている。中国当局はこれに対し警備を強めている。ラジオ自由アジア(RFA)が報道した。
中国の多くの都市での集会が呼びかけられた20日や27日に、ウルムチにある人民広場の警備が強化されていた。また、海外のウイグル人組織・世界ウイグル会議(本部ドイツ)の議長で「ウイグルの母」と呼ばれるラビア・カーディル氏のドキュメンタリーフィルム『愛の十条件』を一掃することが強化されている、と世界ウイグル会議から入手した情報としてRFAは伝えている。
同報道によれば、ラビア・カーディル氏のドキュメンタリーフィルムがこのほどウルムチに現れ、新彊の南部地区でも反政府宣伝品の出現が確認された。中国当局はこれらの動きに対し、違法経営されている文化活動に対する調査と厳しい取り締まりを命じた。
世界ウイグル会議スポークスマンのデリシャット・レシット氏によると、ウルムチのウイグル人居住地区に『愛の十条件』が現れて以来、当局はウイグル人世帯の調査に乗り出したという。このほかにも当局は南部カシュガル地区にこのフィルムが流出することを防ぐため、ウルムチから向かう道路の警備に力を入れている。南部地区からの反政府宣伝品の流出にも警戒しており、カシュガルのバスターミナルに対し、全ての託送出版物、音響映像資料について、身分証明書の確認を済ませた実名登録のものだけを託送するよう当局が命じたとデリシャット氏は明らかにした。
このほか新疆地区の大部分のウェブサイトと、携帯電話のショートメールが一時遮断されており、今も政府系サイト以外のウェブサイトへのアクセスが困難だと言う。
ウルムチに住む李さんはRFAの取材に対して、現地の大小街道ではけん銃を持った3、4人一組の特別警察が巡回し、緊張した状態にあると語っている。
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