【大紀元日本10月28日】韓国メディアは10月25日、来月11日と12日にソウルで開かれるG20首脳会議を前に、今月末に予定されていた黄海での米韓合同の空母軍事演習を延期すると報じた。
中国政府は、中国と朝鮮半島の間の黄海に、米国がジョージ・ワシントン号原子力空母を派遣して、韓国と合同軍事演習を行うことは、米中両国の長期的な関係に悪影響を及ぼすと表明してきた。中国国防大学の楊毅少将は以前、メディアに対し、米韓両国の黄海での軍事演習は中国の政治と経済の核心的な利益への挑発である、と発言していた。
米国国防省の報道官は、軍事演習の延期は中国政府に配慮したためではなく、スケジュール上の問題が原因であると説明している。
米国防省のラファ報道官は、「軍事演習の延期決定は中国政府と無関係。これまでにも説明してきたが、これらの軍事演習は北朝鮮へのメッセージであり、中国政府は国際海域での同演習を憂慮するには及ばない」と述べた。
しかし、韓国政府と軍部の情報筋は、韓国の聨合通信に、軍事演習延期の理由は、G20直前に中国政府との摩擦を避けるため、と情報を流している。
米韓両国は、以前、黄海での合同軍事演習は北朝鮮に警告を発するためとしていた。両国とも、同海域で発生した天安艦の撃沈事件に関して、北朝鮮を非難している。
韓国メディアは、今年中には、米原子力空母が参加する米韓合同軍事演習は行われない、と報じているが、米国軍部は、具体的な合同軍事演習の日程はまだ決まっておらず、両国は協議中だと、明言を避けている。
米韓両国はさらに、今月末、黄海で予定されていた、海兵隊による大規模な上陸訓練も、少なくともG20が終わるまで延期することにした。これについて軍部高官は、G20とは無関係であるとし、日程も場所も定かではないと語っている。
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