インド東部で列車追突事故 死者60人超す

2010/07/20
更新: 2010/07/20

【大紀元日本7月20日】インド東部の西ベンガル州で現地時間19日早朝、列車同士の追突事故が発生。同日正午までに死者60人、負傷者150人が報じられている。同州では、今年5月下旬、148人が死亡する列車の衝突事故が発生したばかり。

インドの鉄道警察によると、走行中のウタバンガ(Uttarbanga)号特急列車が、センティア駅で、ハイスピードで発車待ちの列車に追突した。乗客を満載した二つの車両と荷物用の車両が大破し、現地メディアは、「まるで鉄くずの塊のようだ」と報じた。

テレビの映像でも、少なくとも1両の天井が、線路をまたがる高架橋の上まで吹き飛んだ状況が見られ、衝突の激しさを物語っている。

現地メディアの報道によると、同日正午までに、死者60人、負傷者は約150人。追突したウタバンガ号列車の運転手は2人とも死亡。

事故発生後、救出隊は重機で車両を切断して、原形を留めない多くの遺体を運び出している。

地元メディアは、追突したウタバンガ号は本来、走行速度を落とすべきだったが、なんらかの理由でスピードを緩めないまま構内に進入したと指摘している。警察当局は、事故の人為的な操作ミスまたは信号の故障の可能性を示唆し、今後調査を行うとしている。

インド鉄道部は、同事故の死者の遺族に50万ルビー(約92万円)の補償金を支給し、就職口1つを提供すると発表した。重傷と軽傷者への補償金はそれぞれ10万ルビー(約18.5万円)と2.5万ルビー(約4.5万円)になる。

インドでは鉄道事故が頻繁に発生している。今年5月28日早朝にも、同州で列車の脱線による衝突事故が発生し、148人が死亡していた。同事故はインド共産党毛沢東主義派による犯行だと判明している。

事故現場(AFP/Getty Images)

(翻訳編集・叶子)

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