<新彊7・5事件> あらたに4人の死刑が確定

2010/01/28
更新: 2024/04/22

【大紀元日本1月28日】09年7月に新疆ウイグル自治区で発生したウイグル人による大規模抗議事件で、同地区ウルムチ市中級人民裁判所は25日、13人の被告人のうち4人に対し、一審で死刑判決を下した。今回の判決で、同事件についての死刑確定は26人に上り、そのうち9人は既に刑が執行されている。

25日付けの国営メディアは死刑判決を受けた被告人たちの民族を明かしていないが、公表された名前から、全員がウイグル人とみられている。また、同日には8人の被告が無期懲役の判決を受け、1人が執行猶予2年の死刑を言い渡されている。

ドイツに本部を置く亡命ウイグル人による国際組織「世界ウイグル会議」のスポークスマン、ディリシャット・ラシット氏は、「中国共産党は『7・5事件』以来、死刑判決を利用してウイグル人に対し恐喝と弾圧を続けており、行われている裁判は公正ではない。重刑を言い渡されたウイグル人は、弁護士を選択する権利をはく奪されている」と話す。

また、同氏は「世界ウイグル会議は国連に対し、これらの裁判についての独立した調査を要求している」と述べ、もし国際社会が中国当局に対し軟弱な立場をとり続けるならば、さらに多くのウイグル人が刑罰を受けることになると伝えている。

(翻訳編集・坂本)