ベルリンの壁崩壊から20年:雨の中の巨大ドミノ倒し、喜びで感涙

2009/11/10
更新: 2009/11/10

【大紀元日本11月10日】ベルリン現地時間9日夜8時、冷戦終結と欧州統一のシンボルであるブランデンブルク門の前に、20年前のベルリンの壁崩壊の光景が再現された。壁崩壊をモチーフにした約1000個の巨大ドミノが約1・5キロの壁跡地に並べられ、ワレサ元ポーランド大統領が音頭を取り最初の一つを倒した。雨の中、人々は涙を流しながら、共産党政権独裁に勝ち自由を得た喜びの時刻を迎えた。

同日午後からの雨にもかかわらず、多くの民衆が数時間、20年前に自由を迎えた人々の心境を味わうため、ドミノの倒される一刻を待ち続けた。

雨の中、欧米主要国の首脳らが、ブランデンブルク門の周辺に集まり、市民と共に20年前の激動の夜を振り返った。

ブランデンブルク門の周辺に集まる各国の首脳(AFP)

東ドイツ出身のメルケル独首相が花を手に持ち、ゴルバチョフ元ソ連大統領や旧東ドイツの民主活動家と共に、東西ベルリンの分割線上にあったボーンホルマー橋を渡った。橋の対岸についた後、メルケル首相は、共産党独裁者に勇敢に抵抗した「団結」労働組合に励まされて、東ドイツ人が共産党政権を倒すことができたと語り、高まる感情を隠せない様子だった。

20年前の同日の夜、当時研究所勤めをしていたメルケル首相は、多くの東ドイツ人と共にこの橋を渡って西ベルリンに入り、ベルリンの壁崩壊の歴史を目撃した。

(翻訳編集・趙MJ)