【大紀元日本9月29日】アジア太平洋人権基金(本部米ロサンゼルス)は9月26日、米国ロサンゼルス市ボルドウィンパークで今年の「人権リーダー賞」の授賞式を開いた。中国とアジア地区の人権、民主活動に貢献した8人に人権リーダー賞を授与したほか、特別に設けた「傑出したスピリチュアル・リーダー賞」を、法輪功創始者の李洪志氏に授与した。
同基金によると、受賞の理由は李洪志氏と法輪功団体が、道徳の向上と中国の伝統文化の普及に多大な貢献をしたためであるという。
アジア太平洋人権基金は2005年に設立。これまで、ダライ・ラマ十四世、天安門民主運動で学生を支持した趙紫陽前中国総理など、中国とアジア太平洋の人権、民主運動に優れた貢献をした人物に人権賞を授与した。
同基金の理事・鄭存柱氏は授賞式で、今年特別に設けた「傑出したスピリチュアル・リーダー賞」の受賞者の決定について、中国大陸及び世界の人権関係者らで、最も顕著な貢献をした団体は法輪功であるとの意見が一致したと話した。
「法輪功に対する中共の残酷な弾圧はすでに10年も続いたが、法輪功の創始者・李洪志氏の教えのもとで法輪功学習者はこの10年間、不撓不屈の精神で平和的に迫害に抗議してきた。中国共産党政権60年以来の歴史で、類のなかった民衆による平和運動を実現させた。それは法輪功学習者が信じる『真善忍』の力がもたらした奇跡にほかならない」と法輪功の平和運動を高く評価した。
台湾の学習者の煉功場面。台湾では数十万人の学習者がいると言われている(大紀元)
また、同基金の理事・劉因全氏は本紙のインタビューに応じ、「現在、中国は山積する各種の社会問題を抱えている。それは国民の道徳の低下と関係している。たとえ中国は民主化が実現できたとしても、これらの問題を解決できないだろう。李洪志氏が提唱している真善忍の原則は、精神の向上と身体の健康をつなげ、人々の道徳の向上をもたらした。これこそ中国を救う秘訣である」と感想を述べた。
授賞式では、ロサンゼルスの法輪功学習者が代理人として式に出席、賞を受け取った。同学習者は、アジア基金会の授賞に感謝の意を述べると同時に、法輪功学習者は政治や権力にいかなる関心もなく、衆生済度の出発点から人間の基本的人権と精神の自由を求めることが目的と強調した。
法輪功(ファルンゴン)は法輪大法とも呼ばれ、気功によって健康を維持すると同時に、「真・善・忍」の原則を生活で実践して精神の向上を図る、中国の伝統的な身心鍛練法。1992年5月に創始者の李洪志先生によって伝えだされ、優れた健康維持効果で速やかに中国本土で広がった。1999年7月に中国当局に弾圧されるまで、愛好者は1億人に上ったと推定されている。法輪功の公式サイトは、10年間に及ぶ弾圧によって少なくとも3300人が拷問などで死亡したと発表している。
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