【大紀元日本8月8日】昨年5月に発生した四川大地震で、倒壊した校舎の建築欠陥の問題を追及していた譚作人さん(55歳)が、中国当局に逮捕され、「国家政権転覆」の罪で起訴された。
譚作人さんは四川省成都市在住の作家。その友人からの情報によると、譚さんは今年4月30日に当局に逮捕されていたが、8月12日に成都市中級人民法院で初公判が行われる予定。
当局の起訴状は、譚さんが最高指導部の「六四天安門事件」への対処と評価に不満を抱いているとし、長年来、各種の方式でその追悼活動に参加、関連の文章を発表し、事実を歪曲して誹謗中傷を繰り返しているなどと書き記した。
また、当局の検察機構は、譚さんが四川大地震発生後、「頻繁に国外メディアの取材を受け、わが党と政府をひどく誹ってきた」としている。
起訴状では、大地震発生直後、譚さんが校舎の倒壊により死亡した学生の人数を統計し、校舎の欠陥建築問題を調査していたことは触れられていない。
譚さんは現在、成都市温江区看守所に勾留されている。
広東省在住のネット作家・北風氏は、譚さんの逮捕を、「罪を着せようと思えば、口実はいくらでもある」と反発し、当局の真の目的は、譚さんが死亡学生の人数を調査するのを阻止するためと指摘した。
(翻訳編集・叶子)
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