中共工作員が身体障害者を装い、脱党支援のスタッフに濡れ衣=フラッシング事件

2008/10/18
更新: 2008/10/18

【大紀元日本10月18日】米国ニューヨークフラッシング地区のチャイナ・タウンで5月中旬から、華人が中国共産党からの離脱を支援する「脱党支援センター」のボランティアスタッフである法輪功学習者に対し、中国大使館工作員を雇いスタッフを暴行・脅迫し続けてきた。しかし、その露骨さや下品さが目に余り、現地の華人が反感するようになったため、最近では、中国当局は手法を変え、身体障害者を装った女性工作員を現場に送り、巧妙な嫌がらせを続けた。この女性工作員がスタッフを陥れる行動を取り、警察が無実のスタッフを誤認逮捕する事件がこのほど発生した。

最近、この雇われの女性工作員は毎日車椅子に乗って、脱党支援センターの街頭ブースの周りで一日中うろつき、法輪功学習者に嫌がらせを繰り返していた。

10月12日午後、彼女は女性スタッフの張徳容さんに執拗に付きまとい、侮辱的な言葉で罵倒し続けた。そしてときには、身体障害者を装っているのを忘れ、車椅子から降りて数度にわたり、チラシなどを置くテーブルを引っかき回した。その周りには、複数の工作員仲間が囲み煽っていた。

身体障害者を装っているのを忘れて、車椅子から降りた女性工作員

立ち上がって資料を置くテーブルをひっくり返す

車いすに乗り身体障害者を装う雇われ女性工作員、暴言でスタッフを罵倒し続ける、周りには工作員仲間が囲み、状況を扇いでいる

「罵られても言い返さない、殴られてもやり返さない」という法輪功学習者は、頑として彼らの挑発に乗らなかった。作戦が失敗したと逆切れになった工作員たちは張さんを後ろから襲撃しようとした。けがをした張さんが身の危険を感じ、電話で警察に通報した。

現場に到着した警察に対し、その女性工作員の仲間は、張さん自身が自殺しようとしたと彼女の言葉を通訳した。当時、張さんを含めて現場にいたスタッフは、英語が苦手だったため、十分に警察に状況説明できなかった。結局、警察は工作員らの証言を信じ、張さんは周囲に危害を加える危険性があると判断、彼女を無理やり病院に搬送し、弁明しようとする2人のスタッフをも強制連行した。

その後、目撃者が現場を撮影したビデオテープを警察に提供したため、警察は状況を誤認したことに気づき、スタッフを釈放、いまは、関連の調査を進めている。

駐ニューヨーク中国領事館の彭克玉総領事が自ら同地区でのこの種の脅迫・暴行事件に参与・策謀したと認める電話録音のテープが今年6月に公開された。「全世界脱党支援センター」の高大維・事務局長は今回の事件直後、本紙取材を受け、「フラッシング地区では毎日、中国共産党からの離脱を申し出る華人が顕著に増えている。脱党運動は中共にとって、まるで背中に刺った棘である。フラッシング地区で工作員を使って、ボランティアスタッフを脅迫しているのは、まさに中共の無謀さと無力さの表れである」と語った。

(記者・衛君宇、鐘濤 翻訳編集・叶子)