6月21日に貴州省瓮安県で発生した女子中学生強姦・殺人事件で、容疑者らが地元政府幹部との親族関係で無罪釈放され、死亡した被害者が自殺だとされ、調査を求めた被害者の親族も公安に暴行を強いられ死亡したことから、怒りを覚えた中学生や市民約数万人の抗議行動は、地元政府庁舎および警察本部や警察車両に放火する事件に発展した。
中国国内のある記者がブログに掲載した文章と写真。
あれから10点xun_ネ上が経ったが、真実を求める記者・ジャーナリストは、現地にはまだ120人以上が残っている。
しかし、3度目の検死結果も水死だった。遺体は直ぐにでも埋葬され、事態は緩和されるようにみえる。実際、貴州南部においても、7月3日より暴力団勢力を一掃する運動が始まり、警察と暴力団との結託も一時的に抑えられているようだが、予断を許さない状況だ。
事件発生後2週間が過ぎようとしている現地のあちこちに兵士や武装警察を見かける。武装警察の車は主に政府庁舎構内に停車している。多くの民衆は県政府および県公安局の「廃墟」を見に来たが、政府庁舎前で当直している民間警察は、一般人を中に入れない。入るのに許可が必要だ。記者の場合は「瓮安県6・28突発事件取材専用証」の許可証が必要になる。
県政府庁舎はもはや危険な建物になっており、門の前に「危険!近寄らないように」の横断幕が張られている。現場には火災後の焦げた臭いが漂っている。そのすぐ横に武装警察指揮本部が置かれている。現在県内では3000人以上の武装警察が集まっている。
一方、「武装警察は人民の心と繋がっている」「安定を維持するのは、全ての人の責任」「容疑者、自発的に自首せよ」などの横断幕が市中に多く掲げられている。瓮安県では、新聞報道のほかに、ラジオ局およびテレビ局は放送宣伝車を使い、事件の「真相」を県内各地に流している。
ウソ偽りは千回言い続ければ、真理になってしまう。民衆を取材した内容の多くは、地元当局の発表内容と全く異なっているのだ。
公安局の建物、ようやく修繕工事に入る
随所で警備に当たる武装警察
到着した武装警察
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