【大紀元日本6月2日】5月31日午前8時、北川県の唐家山の地震によるせき止め湖下流の住民20万人が完全に避難した。
報道によると、現在、唐家山せき止め湖の導流溝は基本的に成形され、同日夜半過ぎには完成する予定。堰塞湖上流の水位は導流溝の底からわずか6,7mの高さしか距離が無く、依然として上昇し続けているという。
この導流溝のエンジニアは、水位の上昇に従い堰塞湖内の水は導流溝から自然に流れると説明している。これと同時に彼は現在、該堰塞湖の両岸の山では地滑りが発生し、せき止めている本体の状況も複雑であり、爆破は意外な事故を引き起こす可能性があることから自然に排出させるのが最もよい方法であると指摘した。
武装警察部隊は31日に約350人前後の軍人を撤退させ、翌6月1日には残りの全ての職員の撤退を予定している。
*放射能源を移転
唐家山せき止め湖は元の計画から5日早い6月1日から3日までの間に排出を行う。四川省環境保護職員の話では、現地のせき止め湖水排出の影響を受ける地区内99の放射能源を移転させるという。しかし職員は、これら12の部門に属する放射能源の具体的分別がどうなっているのかは明らかにしていない。
本部が香港にある中国人権民運情報センターは、調査によりこれら移転される放射能源は全て民間用の小型放射能源であり、中国が今まで被災地に位置していた軍用及び研究用の大型放射能源の損傷状況についてはいかなる説明や解釈もなされていないことを指摘している。
また、同センター責任者の蘆四清氏はこれらの情報は国家および軍事機密に関連するが、中国政府が持つ関連情報は、現在被災地にいる民衆に対する安全責任として公開するべきであること指摘した。
中国民政部最新資料によると、5月30日正午現在、汶川県地震による死者は68977人、負傷者367854人、このほか17974人が依然として行方不明である。
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