人権聖火:米NJでリレー、中国人留学生ら真相知る

2008/05/01
更新: 2008/05/01

【大紀元日本5月1日】グローバル人権聖火は4月24日、米ニュージャージー州プリンストン市に到着した。ニュージャージー州リード・ガシオーラ下院議員が聖火を受け継ぎ、オリンピック水泳選手、プリンストン大学学生ダグ・レノックス氏が聖火ランナーを務めた。著名人権弁護士、カナダ独立調査員デービッド・マタス氏、ニュージャージー州リンダ・グリーンスタイン下院議員 、スーダンのダルフール救援プロジェクトとチベット救援代表、法輪功学習者・李祥春氏が人権聖火リレーの集会で挨拶した。州上院議員主席と下院議長の連名で、人権聖火がニュージャージー州入りを支援する決議案が採択された。ニュージャーシー州のジョン・コザイン州知事 、ロバート・メネンデス連邦上院議員、ロバート・アンドリュース連邦下院議員からも応援の手紙が届いた。

ニュージャージー州プリンストン市は歴史の名城であり、著名大学プリンストン大学の所在地である。24日に人権聖火リレーのイベントは、プリンストン市政府庁舎前の広場で開催され、聖火のトーチを高く挙げて会場入りしたオリンピック水泳選手レノックス氏は、参加した民衆の暖かい拍手で人権聖火と共に迎えられた。

人権聖火の女神

オリンピック水泳選手・ダグ・レノックス氏人権聖火を高く挙げて 集会場に入場した(大紀元)

全米人権聖火協調人・スーザン・プラーガー氏は集会の司会を務めた。州下院議員 ガシオーラ氏はプリンストン市が人権聖火を迎えられることが光栄であると歓迎のスピーチをした。グリーンスタイン議員は、中国で起きた迫害を直ちに止めさせなければならないとし、北京五輪はオリンピック精神を忠実に守ってほしいと述べた。

スピーチするリード・ガシオーラ下院議員(大紀元)

集会では、ニュージャージー州知事、連邦上院議員、連邦下院議員の手紙と上下両院の共同決議案も読み上げた。手紙には、中国が世界の尊重を得ようとするなら、まずスーダンのダルフールやチベット或いは中国国内での人権状況を改善しなければいけないと指摘し、法輪功学習者に対する迫害問題が取り上げられて、直ちに迫害を停止するように求めた。中国の深刻な人権状況に鑑み、メイナドス上院議員は他の議員と連名し、ブッシュ大統領に対して、北京五輪開会式へ出席しないように呼びかけた。

今年の夏に北京オリンピックに出場する予定で、プリンストン大学現役学生レノックス氏は、2008年にNCAA 選手権大会で100ヤードと200ヤードのバタフライの記録を更新した実績の持ち主。レノックス氏が所属しているダルフール問題に関心を寄せている「チームダルフール」は、各界のエリートとスポーツ選手によって構成された。レノックス氏は、ダルフールで起きた大規模な虐殺の裏に、中国の支援があると指摘し、中国は直ちにスーダンへの援助をやめなければいけないと主張した。

プリンストン大学出身のカナダ有名人権弁護士デービッド・マタス氏は、プリンストン市でのリレーに対して喜びを表した。当日、中国の旗を持つ中国人留学生が会場に多数集まったため、マタス氏は、デービッド・キルガー氏と共同で作成した法輪功学習者を対象に行われた臓器狩りの独立調査レポートを紹介した。集会が終わる前に、学生達の質問に答えた。中国人留学生に先入観を持たずにレポートを読みあげて、それに対して各々の独自に判断するように示した。マタス氏は、人権は政治ではなくて、人権は全世界の人々に守られるべきだと主張し、人は誰でも人権を享受すべきだと強調した。マタス氏は、中国当局は五輪開催権を獲得した当時、人権を改善すると約束した。その約束を忠実に守らなければならないと示した。カナダ、ドイツ、イギリスの元首らが北京五輪開幕式への出席を断ったことから、ブッシュ大統領も出席を断るべきだと示した。

講演する人権弁護士デービッド・マタス氏(大紀元)

ニューヨークとニュージャージー地区の団体「自由なチベット学生連盟」の代表ロブサン・チョイフェルさんは集会で、チベットにいる家族が受けた迫害を例に挙げて、中国政府がチベット人への鎮圧の残酷さを述べた。それによると、中国政府がチベット人への鎮圧がますます深刻になったという。ラサ市の僧侶たちは中国政府に大量拉致されてから行方不明となり、解放されたごく一部の僧侶たちの体に数多くの傷痕が残っているという。チョイフェルさんはチベット人が自分の人権のために戦っていると述べ、中国人民と対立するつもりはなくて、反対しているのは中国共産党の独裁政権だと強調した。

講演する「自由なチベット学生連盟」代表ロブサン氏(大紀元)

プリンストン大学社会学博士、「当代中国研究」雑誌編集長・程暁農氏と有名経済学者・何清漣氏も集会に出席した。程暁農は挨拶の中で中国共産党が統治を守るための手段をまとめた。それによると、メディアを厳しく制御し、中国共産党が許可した情報以外の報道はできないことから、嘘と偽りを教育により、中国人を洗脳したという。

雑誌「当代中国研究」編集長・程暁農博士(大紀元)

ニュージャージー平和行動連盟( Coalition for Peace Action ,CFPA) 主任・モア氏(Reverend Robert Moore)と法輪功学習者・李祥春氏も発言した。一方、妨害をしようと集まったプリンストン大学の中国人留学生は、すべてのスピーチを聞き入り、集会終了後に自ら参加者たちと平和的に交流を行い、真相を知ることになった。

法輪功修煉者・李祥春氏(大紀元)

ニュージャージー平和行動連盟主任・モア氏(大紀元)

(翻訳・侍傑)