【大紀元日本12月3日】インド最大手日刊紙「ヒンドゥスタン・タイムズ」は12月1日、インドは2年前に中国との未画定国境にてすでに2つのトーチカ歩哨所を建設したにもかかわらず、中国軍は今年7月にようやく抗議を提出した。しかし、インド当局は、中国側は1年以内に異議を申し立てるべきだったと抗議を無視した。これに対して、中国軍は11月8日に2つの歩哨所を破壊したと明らかにした。
報道では、インドのキッシム国境に駐屯しているインド軍隊幹部の話を引用し、「中国軍は国境間のトーカチ歩哨所を破壊した後、即刻中国側の国境に戻った」と明らかにした。
報道によると、争議になった場所はインド北部キッシム、ブータンおよびチベットの国境沿い三角地帯のナラ付近に建設されトーカチ歩哨所で、中国軍はこれまでに、同じ場所に建設された3つ目のトーカチをも破壊しているという。
報道によると、印・中の未画定国境における争議はすでに日常茶飯事に化しており、11月21日に、インド最大野党のインド人民党の議員は、少し前にインドの情報機構が発表した「中国軍が、インドに百回以上侵入した」ことに対して、国会にて与党のインド国民会議派、コングレス党の回答を求めたという。しかし、インド国防省は印・中関係が改善されたことおよび中国軍の越境は、「小さくて取るに足りない」ことを理由に、それに関する争議を最小限に軽減させようとした。
「ヒンドゥスタン・タイムズ」は全国版で、「中国軍隊、インドトーチカおよび歩哨所を破壊」の目だったタイトルで、「11月初旬にインドの無人トーチカおよび歩哨所を破壊した中国側の行為は、人民解放軍が軍事力を見せつける示威行為」と報道した。
(翻訳/編集・余靜)
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