人権聖火リレー欧州:仏パリ、「人権の祖国」で記念式典

2007/09/21
更新: 2007/09/21

【大紀元日本9月21日】人権聖火は8月9日にアテネで点火されてから、すでにヨーロッパの10都市に引き継がれた。9月15日に国際オリンピック委員会(IOC)所在地のジュネーブを経由し、16日に「人権の祖国」である仏パリ入りした。仏政界要人、スポーツ選手、エンターテイメントなど各界関係者、一般市民を含む数百人の民衆に迎えられた。

欧州「Coming for you合唱団」

レイクトン・リク議員が演説

9月15日、スイス国内での人権聖火リレー

9月15日、スロバキア選手が国際オリンピック委員会所在地のスイス・ジュネーブに到着

フランスにおける人権聖火リレー活動はまず、駐パリ中国大使館のあるアストリト広場で聖火を迎える式典が行われた。「法輪功迫害真相調査団(CIPFG)」フランス調査団団員マリ-フランソワ・ランベイティ氏(人権のために行動する協会)が、スイスの聖火伝達大使から平和・理性・希望と光明を表す聖火を受け継いだ。ジャック・ラング前仏文化・教育省大臣、フランス地域圏のジャクリナ・ラン議員、カンブルマー市のミシェル・ギルト市長、バス・ノルマンディー地域圏胡タンス市のイフラミ市長らをはじめ、仏政界要人から多くの支持と祝賀の書簡が届けられ、前仏国際ラジオ放送局中国語部門責任者兼編集長・呉葆璋氏、キリスト教中国海外民主連合会責任者、中国民主戦線責任者・張健氏などが応援に駆けつけ、演説を行った。

主催者CIPFG側は、今回の活動の声明として、①監禁されたすべての法輪功学習者を直ちに解放すること②法輪功学習者の権益を守り、支援する弁護士および正義たる人士(高智晟氏、力虹氏など)に対する迫害を中止すること③「臓器狩り」の提訴に関連し、制限されることのない、国際社会の独立調査を受け入れることの3点を発表した。

また、スウェーデンのゴラン・リンドブランド議員、ソウル・オリンピックで銀メダリスト・黄暁敏氏、カナダ政府元閣僚で、中国の臓器狩り告発を検証した1人のデービッド・キルガー氏、前香港立法会議員の司徒華氏などからも、パリ人権聖火リレーに対して、特別に応援メッセージが送られた。

中国民主戦線責任者・張健氏が応援の演説(章楽/大紀元)

前仏国際ラジオ放送局中国語部門責任者兼編集長・呉葆璋氏が演説(徐艶飛)

CIPFGの代表が人権聖火リレーを迎える式典で声明を発表した(吉森/大紀元)

式典終了後、民衆は聖火を掲げたランナーの後に次いで、アストリト広場からウィルソン大統領通りを経て、人権広場まで走った。セーヌ川をはさみ、エッフェル塔の対岸にある人権広場に集まった仏各界要人、華人団体代表ら数百人は、互いに腕を組み合わせ、「人間長城」を造り、人権聖火の歌が流れる中で、歓呼と拍手で聖火を迎えた。聖火は演壇の上で五大陸を象徴する5つのタイマツに点火し、聖火リレー開始を宣言した。

人権広場はフランスが1948年に「世界人権宣言」を発表した場所で、1985年に当時のフランソワ・ミッテラン大統領が改名した人権にまつわる重要な広場だ。広場の入り口の当時設置された石碑には、世界人権宣言第1条「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」と刻んである。

1999年7月、中共が法輪功への迫害を開始してから、法輪功学習者は毎日この場所で迫害中止を呼びかけ続けた。今回の活動の中で、「人権聖火」が「人権祖国」の「人権広場」で輝かしく燃えていることは実に意義深いことである。

1995年に中国南昌市で結成されたロックバンド「盤古楽団」も今回の人権聖火リレー活動に参加し、今回のために作成した2曲を披露した。情報筋によると、「盤古楽団」の作品の中に中共専制を批判するものが入っているため、中共に弾圧され、やむを得ずスウェーデンへ亡命したという。

人権聖火は五大陸、37カ国、150以上の都市をめぐり、リレーを続ける。

(記者・王洪、清西、關宇寧、翻訳/編集・余靜)