ハーパー首相報道官:APECで法輪功問題言及を恐れない

2007/09/03
更新: 2007/09/03

【大紀元日本9月3日】カナダハーパー首相の報道官はこのほど、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、首相は中国当局の指導者に法輪功問題を言及するのを恐れていない、と発言した。また、カナダ各界の関係者は国会前で集会を開き、首相に対し、法輪功問題を提起し、中国当局に圧力を講じるよう促した。

カナダのメディアによると、ハーパー首相の報道官サンドラ・バックラー氏は8月29日、同首相はAPECの首脳会談で中国の法輪功迫害と人権問題を避けないと示し、「人権、民主、法律、自由、および経済問題について、首相は常に世界各国の指導者と均衡的に意見を交わしている」と述べた。

ハーパー首相は、9月初めに豪州で開かれるAPECの首脳会談に参加し、温家宝・総理と会談する予定。

カナダ政府関係者は、今回のAPECで、同国は地球温暖化や、貿易、人権などの問題を提起する可能性があると示唆した。

これまでに、ハーパー首相は中国当局に対し、人権問題を頻繁に提起してきた。今年6月には、G8に参加する胡錦濤・主席に対し、同首相は、中国の民主化促進について、中国に圧力をかける考えを示した。昨夏には、首相が中国の人権問題を非難し、両国間の経済貿易のために、民主、自由、人権を犠牲する考えはないと強調した。

また、8月29日、一部のカナダ国会議員、人権活動家、抗議者は国会前で集会を開き、ハーパー首相に対し、中国当局に法輪功学習者への迫害問題を再度提起するよう促した。

中国では、法輪功が禁止されているが、現在、中国本土、台湾を含め、世界各地で約1億人が法輪功を愛好しているという。情報によると、中国国内では、数十万人の法輪功学習者が強制労働収容所などに監禁され、その多くは拷問や、虐待を受け、死亡したという。昨年3月、中国の元医療関係者や、ジャーナリスト、軍の医者などが、生きた法輪功学習者の臓器を強制摘出・売買する裏幕を告発した。

(翻訳・叶子)