メルケル独首相、中国メディア関係者・人権活動家と会談

2007/08/29
更新: 2007/08/29

【大紀元日本8月29日】8月28日、訪中2日目のメルケル独首相は、宿泊先で「中国青年報」の週刊誌「氷点」の李大同・元総編集長など4人と会談した。李・元編集長によると、メルケル首相は中国の民主および言論の自由に強い関心が寄せており、1時間の会談の中でメディア・報道、インターネットに関連する問題を多く提起し、中国社会に存在している矛盾と問題にも関心を寄せた。4人はメルケル首相に対して、中国社会の現状を伝えたという。

一方、独「デア・シュピーゲル」誌ネットによると、メルケル首相は中国全人代の呉邦国・委員長と会談した時に、中国で立法による報道の自由を保障することを提案し、さらに中国社会科学院で講演を行った時に、北京五輪開催の機会を利用し、人権および報道の自由を呼びかけた。実際、メルケル首相は前日の温家宝首相との会談の中でも、五輪開催前の中国の人権状況および報道の自由について言及した。

メルケル首相は昨年5月に独首相として中国を初訪問した時に、独大使館で「中国農民調査」の著者・陳桂棣氏および呉春桃氏夫妻と会談した。また、「小小鳥打工ホットライン」ネット(北京へ出稼ぎする人々のために設立した相談窓口)責任者・魏偉氏、「打工妹之家」の韓会敏・副総幹事長などの民間人権活動家との会談も行い、上海で金魯賢主教と中国の信仰自由についても討論を行った。

メルケル首相は29日に日本入りし、31日まで滞在する。

(記者・豊山総合報道)