華人新年祝賀祭大宮公演迫る:中国舞踊鑑賞のポイント

2007/03/13
更新: 2007/03/13

【大紀元日本3月13日】カナダ・バンクーバー公演(本年1月3日)を皮切りにスタートした「全世界華人新年祝賀祭」の世界巡回公演は、欧州、北米での43公演を終え、3月10日関西・尼崎市のアルカイックホールでアジア巡回公演の幕を開けた。昼、夜の部ともすばらしい演目に客席からは惜しみない拍手が送られた。明日に迫る関東・さいたま市大宮ソニックシティの公演への期待も大きく膨らんだ。

今回の世界巡回公演の演目には中国舞踊が数多く盛り込まれており、ときにはゆったりと優雅に、ときには雄々しく疾風の如く、変幻自在を極めた動きで、観客を神が伝えた神聖なる伝統文化の世界へと誘った。

中国舞踊の特徴

中国舞踊は、古代に民間で生まれ、伝統戯劇の中で綿々と伝えられ、唐王朝(618年~907年)期に民間舞踊と宮廷舞踊に分かれた。そして、近代に入って、飛び跳ねたり、回転したりといった武術的要素が加わり、内容はいっそう豊かになった。

中国舞踊の最大の特徴は、「身法」と「身韻」を兼ね備えているということにある。「身法」とは、どのように舞い、どのように飛び跳ねるかという、表面的な動きのことだが、中国舞踊は、それに内面的な深みが加わっており、それを「身韻」と言う。これは、中国舞踊を舞う人が、訓練の過程で精神修養を重んじることによって次第に身につけていくものなので、「身法」が同じであっても、そこから醸し出される味わいは演者それぞれに異なってくることになる。この点では、バレーは基本的には、一つ一つの動作がきちんとできていればよく、内面から醸し出されるものをことさらに重んじることはない。

また、中国舞踊は、「身韻」を重んじることから、一つ一つの動きが優雅で上品であり、かつ、古代から綿々と伝えられる過程で、技巧が高度に洗練された。動きの種類も豊富になり、跳躍一つをとってみても、10数種類の飛び跳ね方がある。このような特徴から、あらゆる人物、あらゆる階層、あらゆる民族のものに対応することができ、それらを吸収し、内に包み込み、そして描き出すことができる。西洋のバレーが、動きが固定化し限られているため、新たなものを創作するのが難しいのとは異なる。

神伝文化と党文化

それでは、現在中国大陸で演じられている中国舞踊も同じではないかと思われるかもしれないが、実は本公演で神韻芸術団が演じている中国舞踊は、それとは大きく異なる。中国には、ほんの40年ほど前に起こった文化大革命で、神仏を敬うという人間の善性に基づく基本的な信仰心や、「真・善・忍」をはじめとする伝統的な価値観・文化のほとんどが否定され、破壊され、あるいは政権の都合のいいように曲解させられた経緯がある。つまり、共産党独裁政権を維持するために、党のイデオロギーを浸透させる必要があることから、共産党が生み出すものすべてが生活の規範となる「党文化」を形成してきたのである。世界的にみても、伝統文化は本来、宇宙や自然に対する畏怖を前提に、正しくあるべき人間の姿を目指している。現在の中国大陸の中国舞踊は、「党文化」の影響を強く受けており、本来の伝統文化が大きくゆがめられてしまっている。それに対して、神韻芸術団は、神が伝えた本来の純粋かつ神聖な伝統文化を見事に再現して見せてくれた。その正統性は、実際にステージを見た観客自らが証明している。

尼崎公演を見た奈良の女性が、アンケートに次のようなコメントを寄せていた。「まるで神が演じているように感じました。私は感動して涙が出ました」。現代の潮流に流されることのない永久不変の美とは何か、神が伝えた真の伝統文化とは何か、万言を費やすよりも自身の体で、心で、じかに体験するのが確実だ。3月14日には、同芸術団が埼玉の大宮で再度、神伝文化を披露してくれる。公演終了後のアンケートには、多くの感動の文字がつづられるに違いない。

※大宮公演:3月14日、さいたま市の大宮ソニックシティ大ホールで開催。午後2時からと同7時からの2回。入場料はS席1万円、A席6千円、B席4千円(学割はB席3千円)。家族割引・団体割引あり。詳細は、新唐人チケットコールセンター(03・3526・3001)まで。

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