【大紀元日本10月31日】新唐人テレビ台湾放送局は来年の1月に正式に放送を開始する。それに先駆けて10月28日には、第一回世界記者会議が台北市の中華経済研究院で開かれた。新唐人テレビの世界各地の記者が参加するほか、台湾行政院大陸委員会や、華僑委員会、報道局、衛生署などの政府機構の代表者も出席された。日本やデンマーク、スウェーデン、香港などの支局が提供した祝賀映画も上映された。
台湾放送局の馬安南・総裁(大紀元)
新唐人テレビは海外の華人が共同設立した非営利目的の中国語テレビ局。2002年に米国で立ち上げ、本部はニューヨークにおく。その後アジアや、欧州、豪州および北米などの各地で24時間全天候の放送をスタートし、全世界で56箇所の記者ステーションを設けている。今回、新唐人亜太テレビは台湾国家通信伝播委員会(NCC)の審査に合格、来年の1月から放送を開始する。
台湾放送局黄小銘・社長は「今回の会議を開催する目的は、全世界各地の優秀な記者と番組を発掘し、新唐人が有する世界規模範囲に広げる製作資源を統合、更なる広い視野で番組を制作し、アジア太平洋地区や、全世界と連携して、台湾の独特の生命力を展開していく所存である」とコメントした。
台湾放送局の馬安南・総裁は、新唐人テレビの趣旨と台湾放送局の責務などについて、「台湾には百以上の放送チャンネルがあり、広告市場の競争で勝ち残るために、ワイドショー的なニュースばかりが報じられており、メディアの社会への監督機能がますます低下している。そのような状況の中で、新唐人テレビは視聴率に左右されずに、公共利益の堅持を旨に、特定の政党に偏りせず、ビジネスでの影響に屈することもなく、正道なる経営を堅持するメディアである」と説明した。
華僑委員会の鄭東興副会長(大紀元)
華僑委員会の副会長・鄭東興氏は祝辞の中で、今の台湾メディアの自由度は10点満点だが、遺憾なのは報道の信憑性は1点しか付けられないと指摘、台湾放送局は、このような情勢を変え、最も信憑性のあるニュースを台湾人に伝えることに期待を示し、「これをきっかけに、台湾の他のメディアの報道良識を喚起し、何事も恐れずに真実を報じ、台湾人を誤った方向に誘導しないよう目覚めさせる」との願いを語った。
大陸委員会の劉徳勲副会長(大紀元)
大陸委員会の副会長・劉徳勲氏は、「新唐人テレビの報道を通して、中国当局に正面からの圧力をかけ、中国国内の人民からの自由と民主の声を反映させることができる」と述べた。
また、台湾新聞局の李連権・部長は、「待ち続けた新唐人はようやく台湾にやってきた」と支持する意を表し、新唐人の全世界に広がる報道ネットワークや、報道の多元性が台湾の多くの政府機構に肯定されていると述べ、台湾放送局の報道を通して、台湾の人権保護、報道自由および民主発展のイメージを全世界に発信するよ
祝辞を述べる台湾放送局の日本代表・金井氏(大紀元)
う期待を寄せた。