【大紀元日本9月28日】ジュネーブで開催された第ニ回国連人権理事会の会議で、拷問問題の特別調査官マンフレッド・ノーワック氏が20日、年次報告を提出し、「拷問問題は中国の監禁施設で普遍的に存在する。反体制者や、法輪功メンバー、少数民族、宗教関係者などが主要な拷問被害者である」と報告したのを受け、21日、カナダ外務省の前局長デービッド・キルガー氏は、中国国内で生きている法輪功学習者の臓器を強制摘出・売買する犯罪についての報告を行い、中国当局は臓器狩りを否定する実質的な証拠を提供できないでいると力説した。
以下は、キルガー氏の発言内容。
尊敬なる議長殿:
中国当局が生きている法輪功学習者から臓器を強制摘出し、証拠隠滅のために身体を処分しているという告発について、人権弁護士デービッド・マタス氏は私と一緒に、今年7月、「この告発は事実である」という驚愕の、かつ遺憾な結論を出し、調査報告書を公表した。
合計18種類の証拠を収集した。我々は有利、不利両方の証拠を含め、詳細に各方面の証拠を検証した。例えば:
*中国当局は正当な理由なしに、専制的な思考によって、法輪功を政権の存続に対する脅威であると認識し、1999年7月から様々な措置を講じ、この膨大な人数の修練団体を消滅しようとしてきた。事実上、法輪功は精神的な内容を有する修練方法であり、世界七十数カ国において、平和的な信仰団体として社会と共存している。
*中国の監獄に監禁されている法輪功学習者は計画的に血液検査や、身体検査を受けてきた。彼らは多様な拷問と虐待を受けているため、これらの医療検査が法輪功学習者の健康を配慮して行われたものでないことは明らかだ。
*中国での臓器移植は、待機期間が数日あるいは数週間と、驚くほど短い。中国以外の国では、待機期間は数ヶ月、場合によっては数年間が必要である。これは、中国国内に、生存する人間による巨大な臓器供給源があることを証明している。
*もし、あなたが、これらの証拠を単独に分析すれば、この告発を実証するには不十分だが、すべての証拠を合わせると、恐らく我々と同様に、恐ろしい結論にたどり着く。
我々の結論に対する中国当局のいい加減な回答は、この結論が正確であることをさらに確信させることになった。中国当局は、十分な資料と内部情報を得ることができる立場にあるが、それにも関わらず、いまだにいかなる実質的な証拠も提供できない。
我々の報告書では17項目の提案を出しているが、にもかかわらず、中国当局は生きている法輪功学習者の臓器を強制摘出する犯罪を阻止する措置をまったく取っていない。我々が提出したすべての予防的な措置は、すぐにでも実行されるべきである。
我々は、報告書で、「中国において、法輪功学習者の臓器を強制摘出する犯罪は即座に全面制止されるべきである。」と提案したが、それはただちに実行されるべきである。
ご清聴、ありがとうございました。
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