【大紀元日本9月16日】中国の法輪功学習者を対象にした臓器狩り告発を調査したカナダ外務省前アジア大洋州局長のデービッド・キルガー氏は9月13日、フランスの首都パリで開かれた記者会見で、法輪功学習者の生体からの強制臓器摘出・売買する行為を直ちに中止すべきであると中共当局を譴責し、中共側が同件について説明責任を回避するならば、同氏はカナダ政府に対して、2008年北京オリンピック開催をボイコットするように働きかける構えであるとし、各国の参加をも呼びかけると表明した。
中央社によると、キルガー氏に同行したフランスの「人権を勝取る協会」の会長ランボティ氏は、中共当局は国連において、拷問に反対する公約に署名したのであり、それを履行すべきであるとし、法輪功学習者を対象にした臓器狩り事件は人権を踏み躙る極めて深刻な事件であると強調した。
キルガー氏は、カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と共同提出した独立調査報告書では、中国国内での実地調査ができなくても、極めて信憑性の高い証言により、中共当
局は監禁された法輪功学習者を対象にした臓器摘出が実際に行われていると説明した。さらに、法輪功学習者が唯一の被害者ではなく、中共当局は死刑囚の臓器も摘出し販売していると指摘した。
キルガー氏は、中国国内で起きている法輪功学習者の意を反し、彼らの臓器を摘出する活動は直ちに止めるべきであると強調し、中共当局は同件について調査を行うべきだとの意見を示した。
この臓器狩り事件は今年3月に暴露されてから、事件の残虐さおよび恐ろしさが普通の人々の想像を超えており、中共当局は利権による誘惑、権力による脅迫で各国各方面に圧力をかけたことから、国際社会および世論はこれまでに傍観の態度を取っており、事件の真相はいまだに隠蔽されている。
7月6日、キルガー氏とマタス氏は、中共当局が法輪功学習者を対象にした臓器狩りに関す調査報告書で、1999年以降、具体的な数字こそ不明だが、中共当局は大量の法輪功学習者(良心の囚人)を生きたままで、心臓、腎臓、肝臓および眼角膜を含む器官を殆ど同時に強制的に摘出し、高価にて販売していたことが明らかとなった。
両氏は、中国大陸へさらなる調査を行うために、中共大使館に対して中国のビザを申請したが、拒否された。また、これまでに、法輪功が迫害されている真相調査委員会等の団体は、各国中国大使館に対して、中国大陸へのビザ申請を行ったが、すべて拒否されたという。
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