【大紀元日本9月6日】北朝鮮の核問題をめぐり、日本・韓国および中共当局と協議するため、ヒル米国務次官補が4日に来日した。ヒル米国務次官補は「我々は、6カ国協議の推進に困難な時期に直面している。北朝鮮は同協議へ復帰する意向は未だに表していない」と語り、すでに約1年延ばしている6カ国協議の再開に対して、楽観視していない考えを示した。VOAが伝えた。
北朝鮮はこれまでに核兵器を保有していると明言した。関係者たちは、ヒル国務次官補の訪日中に、北朝鮮は核試験発射を行う可能性があると懸念された。また、7月に日本に向けて7発のミサイルの発射に次いで、9月9日の建国58周年記念に、さらに多くのミサイル試験発射を行う可能性もあるとの見方が出ている。
平壌側は1年前に、安全保障および外国支援を引き換えに、核開発を放棄することを承諾したが、米国は北朝鮮がマネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪行為を行っているとして、制裁措置を取った。北朝鮮はそれを受けて、6カ国協議への復帰を拒否した。
ヒル国務次官補は北京を訪問したのち、ソウルにて会談を開く予定でいる。また、会談終了後、盧武鉉(ノ・ムヒョン)韓国大統領が米国へ、ブッシュ大統領との首脳会議を開く予定。