ドイツ経済技術省のHartmut Schauerte次官は、同国への中国製品の輸入がこのところ急増していることについて懸念を表明した。8日付のハンデルスブラット紙に掲載されたインタビュー記事の中で語った。
同次官は「中国は、我々の開かれた市場に多大な関心を示していながら、その一方で、外国人投資家への規制強化を図ろうとしているとみられる」と指摘。「中国が我々の市場で存在感を強めている一方で、ドイツ企業は、中国市場への進出の足掛かりを得る前に多くの障害を乗り越えなければならない」と述べた。
ハンデルスブラット紙によると、経済技術省の貿易統計では、2006年1―5月の中国のドイツへの輸出高は191億ユーロ(245億ドル)と、前年同期の144億ユーロから増加した。
次官は、2006年のドイツの対中国貿易赤字が、前年の186億ユーロから300億ユーロ前後に拡大する、との見通しを示した。
[ロイター8日=ベルリン]
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