【大紀元日本6月29日】ベトナム人民会議は27日、国家主席と首相を新に選出した。両者とも共産主義に忠実で、「ドイモイ」経済改革を進めるものとみられる。
グエン・タン・ズン氏(56)は、1975年の南北統一以降、最も若い首相となった。これより前、グエン・ミン・チェット氏(63)、ホーチミン市・ベトナム共産党書記は、国家の総書記長に選出されている。
選出された2人はどちらも「南」の出身で、1975年の南北統一以降、初めて南部出身者の二人が政権を執ることになった。
ズン氏は、軍警察出身で、第一副首相を歴任、長らくファン・バイ・カイ首相(72)の後継と目されていた。ズン氏は人民代表会議の演説で、経済の改革と腐敗一掃を訴えた。
国家首脳は選出されたが、閣僚各ポストは、4月の「国家5ヵ年計画会議」で秘密裏に決定された。人民代表会議での選出得票率は、チェット氏が94%、ズン氏が92%と、西側先進国では考えられない「奇跡的な高さ」であった。
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