【大紀元日本5月23日】22日からジュネーブで開催されている第59回世界保健機関(WHO)年次総会で、1996年より加盟申請をしてきた台湾は、今回も傍聴席の参加するが、それ以上に「有意義な参加」を模索するという。台湾の外務省関係者は、今年も特別な進展はないと見ているものの、日米及び欧州連合が大会期間中に、いついかなる形で台湾を支持するか重点的に関心を置くという。中央社が伝えた。
台湾がWHOへ加盟申請をし始めてから今年で10年。陳水扁・台湾総統は2006年までにWHO加盟達成を宣言したが、その期限が迫っていることから、外務省と衛生署は今回の総会参加を「有意義な参加」と位置付け、実務レベルでの成果を挙げようとしている。
台湾外務省の高英茂・副外相の下、台湾はここ数年来、WHO加盟の基礎を築き上げてきた。昨年は国際衛生条例(IHR)を(国内議会で)承認し、国際的な衛生基準を導入した。ここ数年来、(台湾加盟の)議題は、日米の支持を取り付け、欧州連合も友好同情的な立場を表明している。
台湾外務省当局によると、台湾の傍聴席参加はここ2年来変わらないものの、友好国が22日午前の総会で動議を発動することを期待している。総会の主たる会員が台湾問題を議論するか否か、臨時の議題として採り上げるか否かが鍵となる。当局によると、22日の議長はモザンビークの衛生部長であり、台湾にとって不利とみられるものの、台湾とその友好国は、加盟各国および議長に対し公平かつ公正な立場で対処するよう求めた。
別件の懸案として、WHO秘書長・李鍾郁氏が緊急入院したが、外務省当局は、WHOの重大決議は延期される可能性はあるものの、台湾のWHOへの参与議題には影響はないとの見方を示した。
外務省当局によると、台湾の行政院衛生署疾病管制センターが、台湾WHO間の直接対話を担う仲介機関となり、グローバル感染症警報・対応ネットワーク(GOARN)への参加を希望、衛生技術会議および地域性活動の参加などを目指しているという。
外務省当局によると、日米欧の動向が、台湾代表団が傍聴する重点だという。先日、米国は台湾の傍聴席参加と世界的な衛生活動を支持、これに続き、台湾が自主的に国際衛生条例を遵守することで日本が歓迎した。実務レベルでWHOに参加するため、台湾は日米欧が議場で動議を発動することを求め、WHO関係者と台湾当局が直接連絡し交流し、台湾の学者が世界的な衛生技術会議に出席できるよう望んでいる。
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