【大紀元日本5月9日】人権状況に関する報道で優れた貢献をなした新聞メディアおよび記者に贈られる人権新聞賞授賞式で、「大紀元時報」ドイツ語版は5月6日、中国人権の特集報道で本年度の特別賞を受賞した。「ドイツ・ファイナス」紙、「南ドイツ日報」等主要メディアと記者もそれぞれ各賞を獲得し、賞金総額は5千ユーロ。同賞は、ドイツの主要人権団体「国際人権協会」(本部ドイツ・フランクフルト)が主催したもの、今年は初回目。本年度のメイン・タイトルは中国。
大紀元ドイツ語版の副編集長アレックス・サンダー氏(大紀元)
「国際人権協会」の理事長マーティーン・レセンシン氏は、「初回として、ドイツの新聞メディア業界でここまで大きい反響があるとは驚いた」と語った。ドイツ国内の多くの新聞社およびテレビ局から、70数人の記者が百以上の作品を提出したという。レセンシン理事長は、「大紀元時報」に対して、全面的に事実に基づいて真実を求める姿勢で、中国大陸の人権現状を報道し続けたとして賞賛した。
社説「醜い中国」でトップ賞を獲得した「ドイツ・ファイナンス」紙のバーン・ジセマーは授賞式で、経済業績は人権発展を促すとは限らず、如何なる企業は人権を迫害する手先になってはならないことを示した。
2位を受賞した「南ドイツ日報」のエデルトアウト・ラッテンフバー記者は、「中国がインターネットを封鎖している」の作品で国際インターネット企業が中国に協力し、言論の自由を迫害する内容で受賞。また、「フランクフルト通信」紙のフィリップ・エペルシェム記者は、中共当局に精神患者にされ強制的に監禁された異見者・王万星氏に取材した報道「抵抗せず、自殺せず、逃げず」の文章で3位を獲得した。なお、主人公の王氏も会場に駆けつけ、自ら苦痛を嘗め尽くした13年間の監禁体験を語った。
そのほか、西ドイツ放送局(WDR)が製作した中国労働者が搾取された特別報道、「受難の巨龍――中共統治の末期における人権状況」を執筆したドイツ法学学者のトマス・ウェイラウチ氏も人権新聞特別賞を受賞。
欧州議会人権委員会の副主席ミシェル・ゲレア議員は各賞の授与を行った。