【大紀元日本4月28日】先週就任したばかりのソロモン群島のリニ首相は26日に辞任を発表した。リニ首相の就任後、多数議席を占め、勝利を獲得するとみられる野党を含め、議会で不信任投票を行う予定でいた。
中央社によると、リニ首相は「私は首相を辞職するしか選択股はないのだ」と語り、国家のために同決断をしたと強調した。
リニ首相には18日に選出された後、暴動が起きた。2日間にわたり、首都の一部地区では放火、略奪が起き、緊張状態が続いた。
リニ首相は国会で辞任を発表してから、対立派野党党首ジョブ・タウシンガ氏と抱き合い、議員らも喜びを示した。リニ首相は、議会の外に待機しているメディアに対して、コメントを発表せずに12人の警官に護送され議会を去った。リニ首相の辞任発表後、首都ホニアラでは民衆が歓呼し、喜びを現したという。リニ首相は新しい首相が選出されるまでに職務を執ることになる。
対立派野党スポークスマンは、同党はすでに群島を離れた避難した華僑宛て、詫び状を公開し、島に戻るよう呼び掛けたという。また、新しい首相は5月1日に選出されることに言及した。
同スポークスマンは、反対党首相候補は就任後、台湾との外交関係を断ち、中国と国交を結ばざるを得なくなることを示唆した。反対党は、リニ首相の当選は華人の賄賂によるものであるとし、地元住民が華人に対する騒乱を引き起こし、9割のチャイナタウンが破壊され、華僑が避難せざるを得ない状況をもたらしたと指摘した。
一方、豪州ターナー外相は26日、外国勢力はソロモン群島の内政を干渉してはならないと警告した。豪州は、ソロモン群島に対する外国の援助を支持するが、「金銭外交」になってはならないことを示した。