【大紀元日本4月10日】情報筋によると、中国蘇家屯で、生存中の法輪功学習者から臓器が不法摘出され、術後の遺体が焼却隠蔽されるという事件が暴露された後、蘇家屯・地下集中収容所の人的証拠はすべて秘密裏に外部に移動されたようだ。また、海外より事件を調査取材する記者および身分不詳の者が大勢現地入りしたため、中共安全部は、瀋陽市蘇家屯血栓医院近辺および駅などの地区に私服警官を潜入させ、売店の店員、通行人および三輪車の運転手に扮し、調査関係者や記者らを監視する活動を展開しているという。
2日、緊急援助を求めるオーストラリア・パースの法輪功学習者(AFP/Getty Images)
中共当局に対し、強制労働収容所の国際的調査を要求
同時に、法輪功は国際社会に対して、直ちに緊急措置を講じ、虐殺を制止し断ち切るよう呼びかけた。法輪功は国際社会が法輪功学習者たちの臓器を摘出窃盗する行為を即時に調査することを希望、これらの犯罪は中国各省の強制労働収容所で隠蔽されているという。
公安病院と結託し犯罪を共謀する強制労働収容所
中共側の内部情報筋によると、生存中の法輪功学習者から臓器を不法摘出し、遺体を焼却するなどの犯罪は、中国各省の強制労働収容所内で発生しており、地元の公安病院(武装警察病院を含む)が、強制労働収容所および臓器売買のブローカー仲介機構と結託し犯罪を共謀しているという。
臓器移植の手術風景(AFP)
臓器不法摘出のピークは2001年~2003年の3年間
江沢民の引退後、中共当局の法輪功弾圧政策は、国際社会および中共内部から圧力を受け、法輪功学習者から臓器を摘出する件数および規模は大幅に減少、あるいはより隠蔽されるようになった。
当時の各強制労働収容所で監禁された学習者の数は5000人~2万人
中国の強制労働収容所の情報によると、当時の各強制労働収容所で監禁された法輪功学習者の数が定員より大幅に超過したという。2001年、蘇家屯強制労働収容所に監禁された学習者は、定員が超過したほかの各収容所から移送されたという。
また、臓器摘出された法輪功学習者の殆どが田舎の出身で、学歴がなく無職、家族がいないか、家族とまったく連絡がつかない学習者であったという。
生還者ゼロ
中国の各強制労働収容所において、2001年~2003年の3年間に殺害された学習者の数はいまだに謎である。血液検査後に各収容所から蘇家屯のような臓器を病院に供給する場所に移送された学習者は、殆ど生還しないという。
蘇家屯事件の証人によると、当時、法輪功学習者約6000人が監禁されていたが、2004年、証人の血栓病院退職時、学習者わずか2000人が残留していたという。すでに学習者4000人余が、臓器摘出後に処分されたとみられる。
調査によると、中共は1999年7月に法輪功を弾圧し始めてから、中国各省の学習者が政府に対して陳情書を提出した。当時、中国では約1億人が法輪功を修煉しており、2001年より、北京市郊外に毎月学習者約70万人が陳情のために、中国各地から上京したという。
中共が法輪功を迫害し始めてから、各地の法輪功学習者が上京し、天安門広場へ平和的に請願をした。政府および民衆に対して法輪功は良いものであることを訴え、迫害を制止し、自由に修煉できる権利を求めた。しかし、陳情する方法やルートが遮られ、信訪局および天安門広場が法輪功学習者を逮捕する場所となった。学習者たちは強制的に連行され、監禁され、ひどく殴打され、甚だしくに至っては虐待されて死亡した。陳情に出かけたほとんどの学習者は帰らぬ人となった。
また、中共が連座政策を行ったため、善良な法輪功学習者は地元および勤め先、警察、親族友人に迷惑をかけないよう、氏名や家族、住所を黙秘した。故に、請願するために北京へ出かけ、強制的に連行され行方不明になった法輪功学習者の正確な数は永遠に統計確認できないであろう。
大量の法輪功学習者が行方不明になり、秘密裏に逮捕され、加えて中共当局が学習者に対して「名誉を毀損、学校・職場から追放、殺害する」政策を施行しため、臓器売買の仲介業者にとって有利な環境となった。
強制労働収容所内で引き続き発生する犯罪
4日、長期にわたって撫順市南溝地区第2拘置所に監禁されていた法輪功学習者数人が、血液検査後、秘密裏に移送される予定であるという。
明慧ネットによると、大陸情報筋および調査の結果、蘇家屯集中収容所の犯罪が暴露されてから、中共当局は「人体臓器移植技術臨床応用管理暫定規定」を放棄、施行期日を3ヵ月後の2006年7月1日へ延ばし、証拠隠滅するために十分な時間を残そうと企てた。
一部の地区における調査から、黒龍江省、遼寧省、吉林省、北京市、天津市、河南省、河北省、湖北省および武漢市、湖南省、上海市、浙江省、雲南省、安徽省、陝西省、新彊等の省・市・自治区の病院および移植センターは、時間外勤務をし、臓器移植手術の回数を増やしているという。病院側は調査員に対して、臓器移植を行うなら、早急に決めるようにと通知、早くて1日から2日で適合する臓器が見つかるとし、今回の供給が終われば、今後は臓器の提供が困難になると示唆した。
第2次世界大戦以降、国際社会はナチスの大虐殺を制止できなかったため、「ネバー・アゲイン(同じ轍を踏まず)」を厳粛に確認した。しかし、60年後の今日に歴史は反復、悲惨な状況は人類の想像を絶している。これは人類にとっての恥辱であり、同時に各個人の道徳および良心を問う試金石となるであろう。
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