中共が認めた?臓器移植法起草中

2006/03/22
更新: 2006/03/22

【大紀元日本3月22日】瀋陽市蘇家屯集中収容所で生きている法輪功学習者から臓器が摘出され、遺体が焼却処分されているというショッキングな事件がこのほど報道されたが、中共政府は3月13日、臓器移植に対する管理を強化するため、全人代で「臓器移植法」を起草中だと発表した。同事件を裏付けるような法案作成に、内外から批判が高まっている。

専門家によると、蘇家屯秘密収容所のことは、中共の上層部が知らないという可能性は極めて低いという。また、当局は法案を起草中だと発表したが、それは国際社会からの非難を避けるためであると分析している。

米国で出版されている中国民主化運動情報月刊誌『北京之春』の編集長で、評論家でもある胡平氏は「非常に驚いた」と述べ、国際赤十字に中国で調査を行うよう呼びかけた。

日本の某報道機関や、駐日本中国大使館が設立した通信会社などに勤務していた中国人ジャーナリストR氏は大紀元の独占取材で、中国瀋陽市蘇家屯に秘密収容所があり、一時期には6000人もの法輪功学習者が監禁されていたと証言した。R氏によると、生きて出所できる者は一人もおらず、収容所には大勢の医師が常駐しているという。

一週間後、同収容所にかつて勤務していた内部関係者は、蘇家屯秘密収容所は実は瀋陽市蘇家屯区雪松路49号にある遼寧省血栓中西医結合医院に設置されていると証言した。

この証人の前夫は、2001年から当収容所で、執刀医として生きている法輪功学習者から臓器を摘出していたという。学習者の大部分は腎臓、肝臓、角膜などを摘出された後、焼却された。現在、約2千人の法輪功学習者が監禁されている。彼女は、法輪功学習者からの臓器摘出は未だに行われていると確信している。また、臓器売買から経済利益を得たのはこの病院の上層部だけでなく、中共衛生部関連の官僚たちも絡んでいると指摘した。

米国のコロンビア大学の李天笑博士は、(もし本当であれば)蘇家屯秘密収容所の残酷さは第二次世界大戦時のアウシュビッツ強制収容所を超えていると述べた。あの時、ナチスは毒ガスでユダヤ人を殺戮した後に死体を燃やしたが、中共は生きている人から臓器を摘出後、遺体を焼却処分している。李博士は、正常な人なら、この極悪非道な国家犯罪に、驚かずにはいられないと漏らし、中共にもし、少しでも良心が残っているのであれば、この件を徹底的に調査し、国際社会に結果を公表すべきだと付け加えた。

胡編集長は、赤十字を含めた国際社会が必ず調査に行くべきであり、真相を究明しなければならないと強調した。更に、他にも内情を知る医師がいるはずであり、もっとたくさんの医師が真相を明かすよう呼びかけた。

さらに胡編集長は、ブッシュ大統領は訪米を予定している胡錦濤・中国国家主席に対して、中国の人権問題の改善を促すべきだと主張した。