【大紀元日本2月12日】中国の人権弁護士・高智晟氏及び民主活動家が2月初めに、中共政権による民衆への政治的迫害に抗議するために、ハンスト・リレーによる抗議活動をスタートした。参加者の一人、人権活動家郭熊飛氏は8日、北京新華門でハンスト中に、公安当局に逮捕されたが、その活動は停滞することなく、さらに参加者は国内外で陸続と増え、香港や台湾、豪州、フランス、英国などの各地で支援者が相次ぎハンスト・リレー活動に参加を表明、世界中に支援の輪が広がっている。ポスト中国共産党政権の道筋は、同政権の迫害・弾圧に耐え抜いた中国民衆の思いを託したタスキが道標になるようだ。
●非暴力手段を強調
支援者が結成した中国人権保護ハンスト応援団によると、今回のハンスト活動は4日朝から始まった。その目的は、中国各地で最近、当局は裏社会勢力を放任し、ならず者を雇い、人権活動家などを迫害させているが、そうした中共政権による民主活動者に対する政治迫害に抗議し、人権や民主、法制を守るためであるという。関係者によると、この活動は「道理あり、利益あり、節度あり、秩序あり」の非暴力の抗争行動であると強調し、各界の人々に対し、様々な形でハンスト・リレー参加者を声援するよう呼びかけているという。
4日に最初に48時間ハンストしたのは人権弁護士・高智晟氏と叶霜氏だった。高弁護士は長い間社会的弱者のために正義を求める人権弁護を続けてきた。第2リレーに参加したのは、胡佳氏と斉志勇氏であった。胡佳氏は中国エイズ問題の解決を訴える活動家で、斉志勇氏は1989年武力鎮圧された学生民主運動「天安門事件」の参加者で、軍人からひどい暴力を受け、身体障害者に。第3リレーに参加したのは関増礼氏と人権活動家李氏。第4リレー参加者の郭飛熊氏は、昨年6月に太石村の農民抗議活動を声援した弁護士で、国際主流メディアに注目されている人物である。
ロイター通信は、中国国内で今回のハンスト・リレーに参加した人は約百人と報道したが、AFPの報道では、中国各地で少なくとも北京から170人、上海から200人、計370人が参加したという。一人のハンスト時間は24時間から48時間までという。
●一人が逮捕され、行方不明
海外メディアの報道によると、第4リレー参加者の郭飛熊氏は8日、北京の新華門付近でハンスト中に公安当局に逮捕され、いまだ行方不明である。
ハンスト応援団によると、第5リレー参加者は、北京市産業労働者の人権運動リーダー銭玉民氏、四川省自貢地区の農民人権活動家・劉正有氏、広西省の人権弁護士・楊在新氏の3人で、ハンスト時間は48時間。楊在新弁護士によると、11日朝ハンスト中、楊弁護士が広西省公安庁から電話を受け取り、「死ぬのを待っていろ」と脅迫されたという。
●香港議員もハンストに参加
一方、香港立法会の民主党議員・何俊仁氏も8日抗議活動に参加を表明、当日24時間ハンストを実行した。香港支援連合会の議員らは、今回の平和と理性ある合法的な抗争に全面的に賛同し支持すると表明し、逮捕勾留された中国国内のハンスト参加者を声援するため、2月11日に駐香港中国事務局の門外で、ハンスト静座することを決定したという。
●世界各国が参加
台湾では、大紀元時報台湾支局が12日から全国で30余りのハンスト中継地点を設置し、多くの人々の参加を呼びかけた。
英国では高弁護士らを応援するために、7日夜からロンドンの中国大使館の前で、1週間のハンスト・リレーを開始した。多くの華人はネット上で情報を知り、参加に駆けつけたという。
フランスのパリでは、中国民主運動海外連合会議フランス支部や、中国青年民主同盟、中国民主文化協会、フランス脱党センター、「天安門事件」ウェブサイトなどの団体が、9日に「フランス・ハンスト・リレー声援団」を結成し、20人がすでにハンストを始めた。
豪州では自由主義法律学者・袁紅氷氏と、昨年政治亡命した中共元外交官・陳用林氏が10日、中国領事館の前で記者会見を開き、同日より両氏はハンスト・リレーに参加した。「豪州自由文化人協会」、「自由聖火ウェブサイト」「アジア太平洋人権観察」「中国民主革命運動」準備委員会、「中国自由民主党」豪州ニュージーランド支部、「自由中国」などの組織は共同応援活動を開始し、8日には「環太平洋中国人権運動ハンスト応援団」を結成、高弁護士および人権活動家たちのハンスト・リレーに参加する声明を発表した。
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