中国、新たに2人が鳥インフルエンザに感染死、人畜感染が相次ぎ発生

2006/01/11
更新: 2006/01/11

【大紀元日本1月11日】世界保健機構(WHO)が11日、中国でさらに2人が鳥インフルエンザに感染死したと公表した。中共政権の公表によれば、これまで8人が感染し、そのうち5人が死亡したという。一方、昨年12月以来湖南省や、四川省、貴州省など各地で人畜感染が相次ぎ確認された。

BBCの報道によると、WHO駐北京スポークスマンのワディア氏が、新たに死亡したのは広西省在住の女児(10)と江西省在住の男性(35)であると公表した。女児の名字は唐、昨年11月23日に発病し、12月に死亡、男性は昨年12月初めに感染が確認され、同月に死亡したという。

最新の感染情報

中国衛生部は9日夜、湖南省桂陽県の男児(6)が鳥インフルエンザのH5N1ウィルスに感染したと発表した。これまで当局が公開した8人目の人感染例である。男児は去年12月24日に発病し、現在は湖南省児童医院感染科のICU(集中治療室)に隔離されている。病院側によると、男児には高熱や呼吸道感染の症状があり、意識ははっきりしているが、肺には重度の病変があるという。

一方、ロイター通信の報道では、昨年12月22日、四川省大竹県のある農場で約1800羽の家禽類が死亡したという。後に中国農業部は、死亡原因は鳥インフルエンザのH5N1ウィルスによる感染であると公表した。その後、同地区で計12900羽の家禽類が処分されたという。

中国農業部が1月10日に公表したところによると、貴州省貴陽市烏当区のある農家で、1月1日からの5日間で鶉16000羽が死亡し、その後鳥インフルエンザのH5N1ウィルスに感染したことが確認された。新華ネットの報道では、現地の獣医部門は、鶉計4万2千羽を処分したという。

香港政府は緊急対応として、四川省と貴州省からの活き家禽類とその食肉の輸入を緊急停止した。