北京:「世界人権の日」を警戒、直訴者らを一斉逮捕

2005/12/10
更新: 2005/12/10

【大紀元日本12月10日】「世界人権の日」(12月10日)を前に、中国公安当局は、人権侵害を訴えるため全国各地から北京に集まった大勢の直訴者らを一斉逮捕した。逮捕された者は「世界人権の日」までは解放されないと直訴者らはみている。

情報筋によると、12月8日午後11時から深夜午前2時の間、北京政府は大量の公安警察官を出動し、全国最高裁判所、開洋橋、四通路などの付近で宿泊している陳情者らを一斉逮捕した。逃れた陳情者によれば、約400人が連行されたという。

9日、天安門広場の警備は強化され、至るところに武装警察官、一般警察官、私服警察官、保安関係者が配置された。十数台の警察の車は絶え間なく巡回し抗議者の影を見張り、抗議活動が起きれば、警官を大勢乗せている車が駆けつけ、即逮捕を行うという。同日午前9時ごろ、抗議者五十数人が逮捕され、前日の百数十人を合わせて約200人がすでに連行されたという。

また、同日、国家信訪局(陳情の受理機関)所在地の府右街では、警察車両が府右街派出所と中南海を行き来して、絶えず直訴者をみつけては逮捕し付近の派出所へ連行した。連行された直訴者は派出所の裏庭へ放り出され、真冬の中で凍えさせるという。

(記者・趙子法)