【大紀元日本8月18日】台湾の「聯合報」によると、中国大陸から馬英九国民党主席に対して、対話を求める動きがあったという。これに対し、馬氏は今のところ、大陸と対話する必要は特になく、大陸側は伝えたいことがあれば、メディアを通じて伝えればよいと述べた。
馬氏は、国民党は大陸との間に、行政院大陸委員会という対話のルートがあり、中国大陸への農産物の輸出、中台直行便などに関して、いずれも対話するルートがすでにあるとして、あらためてルートを持つことの不要を強調した。その他の議題に関しても、既に今年の4月に連戦前国民党主席が大陸を訪問した際、台湾農産物の大陸での販売問題、台湾のWHO加盟問題などに関する5項目の合意が発表されたとし、現在対話を行う必要はないと述べた。
国民党主席選のとき、馬氏が中国の民主化運動や法輪功を積極的に支持し、反国家分裂法を非難してきたため、北京政府はもう一人の候補者・王金平氏を支持していたと言われていた。
馬氏は、反国家分裂法に反対する立場をこれからも変えるつもりはないと明言した。この法律は台湾住民の民心を大陸から離れさせ、結果的に両岸関係に不利であると指摘した。
情報筋の話によると、中国政府との数回のやり取りの中で、馬氏は自らの立場を変えるつもりはないと固い意志を示したという。
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