【大紀元日本7月10日】中国の2大自動車メーカーである上海汽車公司と重慶長安汽車公司は7月1日、上半期における利潤が50%以上下落する可能性があると報告した。下落の要因は、自動車価格の下落、原材料コストの上昇、及び市場需要の停滞である。これは、中国の自動車工業をめぐる厳しい状況を示す新たな兆候といえる。
ファイナンシャルタイムズ7月3日の報道によると、中国最大の自動車メーカーである上海汽車公司(SAIC)は、通用汽車と大衆汽車の合資企業であり、重慶長安汽車は、福特汽車公司との合資企業を擁している。中国に上場登記をしている企業は、一定期間において収入の下落幅が50%を超えた場合、直ちにこの状況を公表することが求められている。
2002年から2003年にかけて顕著な成長を記録した後、政府が信用ローンの制限等を通じて経済成長を抑制する措置を実施したことにより、中国自動車市場は昨年下半期から低迷を始めた。自動車需要が下落する一方で生産量は依然拡大しており、これが自動車価格の急落を引き起こしている。
推計によると、巨額の投資を通じた自動車の生産量は2倍余りとなり、一年当たりの生産台数が300万台であったものが、2008年には800万台となることが予想されるが、これが巨大な過剰生産力になることが懸念されている。
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