ハオ鳳軍氏による610文書、カナダ政府が驚愕

2005/06/19
更新: 2005/06/19

【大紀元日本6月19日】カナダ進歩保守党党首スティーブン・ハーバー氏を含めた多数の進歩保守党議員が6月15日と16日、国会でカナダ政府に、中共がカナダ国内で大規模に展開しているスパイネットの事件を取りあげ、カナダの主権と利益を侵害する中共によるスパイ活動を制止するよう呼びかけた。また、先日オーストラリアで亡命申請した、元中国警官・ハオ鳳軍(ハォ・フォンジュン)氏によって持ち出された610オフィスの文書が、法輪功団体への迫害とともにメディアに報道された。

中共によって派遣された大量のスパイがカナダの人民の安全、経済利益と国家主権を侵害する問題について、カナダのマーティン首相は、「カナダにはスパイに対抗するためのシステムがある。そして強大な法律と安全体制が人民の安全を守っている」と述べた。また、ピエール・ペティグルー外相は「中国政府が私たちの主権を尊重することを希望している。中国人がカナダにいるときは、カナダの法律に従わなければならない。もし事件が発生した場合、犯罪者たちはカナダの関連機関で裁判を受ける」と述べた。

「今年の初めに、カナダ情報局は、中国政府がカナダにおける大規模なスパイネットを通して、カナダの安全、経済と政治方面の監視を行っていることがわかった」とジェーソン・ケニー国会議員は話す。カナダ進歩保守党副党首のピーター・マッケー氏は「前中国警官・ハオ鳳軍氏の提供した情報によると、カナダにおける中国のスパイは1000人を超えており、カナダでも法輪功学習者の活動に対して、威嚇と妨害などの手段をとっている」と言った。

政府の外交批評家ストックウエル・デイ氏は「もしこれらの情報が事実であれば、カナダの安全と主権を侵害していることは明白である。次回中国を訪問するとき、会合でカナダの主権に関わる今回の事件について、交渉するよう提案する」と言った。

国会議員へレナ・グージス氏は中国への経済投資について、「なぜ、自由党はカナダ国内でスパイネットを通して広範な主権侵害を行っている共産党政権に投資するのか?中国の人権状態は極めて深刻であり、それに中共政権は金に困っているわけでもないのに、カナダの会社を買収している」と言った。

また、カナダ法輪功学習者の電話が監視され、恐喝にあう事件が多発している。カナダ通信社の報道によると、カナダの法輪功学習者を監視する情報部の暗号はF101であり、カナダ法輪功学習者のブラックリストの制作、電話盗聴、威嚇と妨害活動に従事している。先日オーストラリアで亡命申請したハオ鳳軍氏は数百の秘密文書の電子記録を持ち出したという。