【大紀元日本6月6日】中国共産党を被告とし、その統制が及んだ56年間に、中国民衆に対して犯したあらゆる罪を裁く国際刑事法廷を立ち上げようと、米国の有志らがこのほど、民間活動組織「中国共産党を裁く国際司法委員会」を設立する考えを明らかにした。現在、同委員会は、国際人権組織、民主政治組織、その他の社会団体、各界の有識者に対して、同委員会が社会的正当性を得るための、支持・権限の付与を求めている。
準備委員会のメンバーによると、同委員会の責務は、民間ではあるが国際的な「法廷を創立し、裁判官を任命して、中国共産党による独裁暴政の中で虐殺された数千万人にも上る同胞のために、独裁者とその殺人的な暴政の実行者である官僚たちを、公正なる司法組織のもとで、法律の裁きを受けさせる」ことである。また、「独裁者たちが違法な国家権力を利用して、国民を迫害、虐殺するという国家によるテロリズムを、根本から断絶するための、重大な法的意義をもっている」という。
また、国家権力の後ろ盾のない、この国際刑事法廷の法的拘束力に関する疑問に、準備委員会メンバー・オーストラリアに亡命した自由法学学者袁紅氷氏が、有罪判決と刑罰の拘束性は相対的な存在で、身体のみの拘束だけでなく、精神と心理的な拘束性も重要だとコメントした。袁氏によると、有罪判決が一旦実行されれば、司法委員会が設立した法廷が、世界各国の政府に司法協力要請書を発行し、犯人の逮捕に協力を求める処置も取るという。
以下は同準備委員会が社会各界の人々から授権を呼びかける提案書である。
中国共産党が政権を握った56年来の歴史の中で、いままでずっと独裁で自由を裁き、独裁で民主を裁き、人権を踏みにじる暴君が人権を希求する人々を裁いてきた。これは暗黒が光明に対して裁いていたのであり、暗黒の正義に対する裁きが行われていた。しかし大紀元社が発表した歴史的意義のあるシリーズ社説《九評共産党》(『共産党についての九つの論評』)は人民を殺戮してきた中国共産党統治集団の罪を全面的に暴露した。このことを契機に巻き起こった中国大陸の2百万人に及ぶ中国共産党党員の脱党ブームは、はっきりと次のことを世界に宣告している:
このような宿命は必ず変えなければならない、中国共産党を裁くときが来た!のだと。このような趨勢に応えるべく私達は全世界の人々が立ち上がり、「中国共産党を裁く国際司法委員会」を創立することをここに全世界の皆様に呼びかける。
「中国共産党を裁く国際司法委員会」の職責として裁判官を任命し、「中国共産党を裁く特別国際刑事法廷」を創立する。そして中国共産党統治集団が56年間にわたって中国人民に対して犯してきた人民殺戮罪、人民を奴隷のように酷使した罪、人民に対する虐待と迫害の罪、信仰に対する絶滅罪、民族絶滅罪、集団虐殺罪、拷問罪、社会財産の略奪の罪、自然環境と資源を破壊した罪などに対して、一連の裁判を行う。
特に中国共産党は1999年7月以来、億万の法輪功修煉者の信仰に対して絶滅的な集団虐殺を行ってきた。現在に至るまでこの残虐な迫害は5年以上続き、目下の中国の人権状況は以前にも増して厳しい状態に置かれている。
このような状況を早期に打開するためにまずは裁判官を任命し、法輪功迫害にかかわる「中国共産党を裁く特別国際刑事法廷」を創立し、江沢民と中国共産党統治集団が法輪功学習者に対して犯した各項目の人道に反する罪における裁判を直ちに実行する。それから、相応する法廷を設立し、中共統治集団が各民族の人々に対して行ってきた様々なタイプの犯罪に対して全面的な裁判を提起してゆく。
2005年5月27日
■当該委員会の提案に賛同する場合、下記のネットに署名願います。
http://trialofccp.gateopen.org/signature_cn_trad.php#signature