【大紀元日本5月12日】スイス連邦科学技術研究院の気象学者・Martin Wild博士は今年、90年以降ずっと、地球は明るくなってきているという研究報告を発表した。
ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、かつて科学者たちは地球に届く太陽光の照射量が2~3%の割合で減少していることを指摘し、60年代から90年代にかけて、地球は“Global Dimming”(地球薄暮化)と呼ばれる現象に陥っている、とするのが定説であった。
しかしWild博士は現在、一部の暗くなっている地域を除いて、全体的に地球は明るくなってきていると主張している。また、現在でも“Global Dimming”が続いている地域は、インドと香港であると述べている。
Wild博士の研究結果は、直接地面に当たる太陽光を観測して得たデータに基づいており、2001年から続けられたものである。しかし、この観測機器は世界全土に均等に配備されている分けではなく、ヨーロッパに集中しており、アフリカ、南アメリカなどには数が少ない。また、地球の70%を覆っている水の地域のデータはない。従って、もっと研究していく必要があると述べる研究者もいる。
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