高まる16歳未満のソーシャルメディア禁止の声 英国首相「選択肢はない」と発言

2026/01/20
更新: 2026/01/20

英国のキア・スターマー首相は1月19日、16歳未満の利用を対象にソーシャルメディアを禁止すべきだとの声が議員の間で高まる中、子どもをオンライン上で守るため、さらなる対策が必要だと述べた。議員らは、英国がオーストラリア型の規制を検討すべきだとしている。

スターマー首相は記者会見で、子どもの保護に向けて「より多くのことを行う必要があり、そのために幅広い選択肢を検討しており、いかなる選択肢も排除していない」と述べた。

スターマー首相によれば、英国政府はオーストラリアが最近導入したソーシャルメディア禁止措置を検討しており、その内容についてオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相とも協議したという。

スターマー首相は、ソーシャルメディアやスクリーンタイム、これに伴う害から子どもを守るため、さらなる対応が必要だとし、そのために複数の選択肢を検討していると説明した。

首相の発言は、未成年者のソーシャルメディア利用を制限する考えが適切かどうかを問われたことへの回答だった。

この質問は、1月18日に、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止するよう求める声が、数十人の下院議員から首相に上がったことを受けたものだった。

労働党のフレッド・トーマス下院議員(プリマス・ムーアビュー選出)がXで共有した公開書簡によると、60人を超える署名者の一人である同議員らは、ソーシャルメディアへのアクセス最低年齢を引き上げるための「緊急の行動」を求めた。

下院議員らは、選挙区の有権者から寄せられた報告として、ソーシャルメディアの利用が子どものメンタルヘルスや学習への集中力に悪影響を及ぼしているとの指摘があるとした。

書簡では、年齢未満の利用を防ぐ責任は親ではなくテクノロジー企業が負うべきであり、年齢制限の実効性を確保するため、企業に実質的な措置を求めるオーストラリアと同様のモデルを支持するとしている。

また書簡は、この方針に対する世論の支持は強く、多くの有権者が子どもへの影響を懸念して連絡を寄せ、ソーシャルメディアの最低年齢を16歳とすることへの支持を求めていると説明した。さらに、若者自身も害を認識しており、Z世代の78%が、自身の子どもにソーシャルメディアをできるだけ遅くまで使わせないようにすると回答したとしている。

英上院では現在、子どもと学校の福祉法案を審議しており、16歳未満の利用を防ぐことをソーシャルメディア企業に義務付ける修正条項が含まれているが、採決はまだ行われていない。

一方、英国の通信規制当局は1月12日、英国で違法コンテンツから人々を守る義務を果たしていないとして、Xが英国法に違反した疑いがあるとして調査を開始した。

1月14日には、Xのセーフティ部門が、人工知能チャットボット「Grok」の画像編集機能に制限を設けたと発表し、ビキニなど露出の多い服装を着ているように見せかけるなど、実在の人物の画像を編集できないようにする措置を実施したと明らかにした。

同部門はまた、追加の安全対策を講じているとし、違法または規約違反のコンテンツを削除し、違反アカウントを停止するなど「迅速かつ断固とした対応」を取っており、必要に応じて関係当局や法執行機関と連携していると説明した。

Xは声明で、すべての人にとって安全なプラットフォームを維持することに引き続き取り組んでおり、児童の性的搾取、同意のないヌード、望まれない性的コンテンツについては一切容認しない姿勢を堅持すると述べた。

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