クレイトン・カーショウ 2026年WBCに米国代表として参戦 大谷との対決は見られるか

2026/01/16
更新: 2026/01/16

ドジャースのレジェンドであり、メジャーリーグ(MLB)史上最高の左腕の一人と称されるクレイトン・カーショウが、2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として参加することが決まった。

18シーズンにわたる現役生活に幕を下ろしてから数か月後、いわば「アンコール」となる復帰であり、カーショウにとっては初のWBC出場と同時に多くのMLBファンにとってサプライズとなった。

米国代表チームは2026年1月15日、カーショウを代表メンバーに加えることを正式に発表した。カーショウは2023年大会への出場を希望していたが、保険上の問題から辞退を余儀なくされており、今回が初参加となる。代表チームのマーク・デローサ監督に対し、カーショウは自身の役割を「保険のようなもの」と冗談交じりに語り、先発、救援を問わず、チームが必要とする局面で貢献する意向を示した。

カーショウも、日本代表の大谷翔平との対戦に触れ「対戦が必要になるということは、何かがひどく間違った方向に進んでいるということだ。彼を抑える投手は他にたくさんいる」と語り、笑顔を交えながらも緊張感をにじませた。

米国代表にはポール・スキーンズやタリック・スクーバルといった若手の実力者が名を連ねており、カーショウの先発起用の可能性は高くないとみられている。一方で、試合の流れを左右する重要な場面での登板が予想されており、18シーズンMLBのトップ左腕に君臨してきたその投球術が期待されている。

米国代表の初戦は、2026年3月6日にヒューストンのダイキン・パークで行われるプールBのブラジル戦となった。

カーショウは18年間の現役生活をすべてドジャースで過ごした。広島東洋カープから2007年米国に渡った黒田博樹とメジャーに昇格したばかりのカーショウが新人同士として意気投合し、その後、お互いに信頼をよせあう親友となった。黒田を「親友」「恩師のような存在」として慕っていたという。

その後、カーショウはサイ・ヤング賞を2011年、2013年、2014年の3度受賞、2014年にはナ・リーグ最優秀選手(MVP)にも選ばれ、最優秀防御率は通算5度獲得、2011年から2014年にかけては4年連続でリーグ1位を記録した。ワールドシリーズ制覇は2020年、2024年、2025年の3度に及ぶ。

また2025年7月2日のホワイトソックス戦では、史上20人目となる通算3千奪三振を達成し、通算2500イニング以上を投げた投手の中では、ライブボール時代(1920年以降)で最も低い防御率2.54を誇る。WHIPでも2011年から2014年にかけて4度リーグ1位を記録し、MLBの左腕の中でもトップクラスの実績を残した投手の一人だと言える。

記憶に残る試合も多い。2014年のロッキーズ戦では15奪三振のノーヒットノーランを達成し、味方の失策がなければ完全試合という内容であった。2013年の開幕戦では8回無失点の投球に加え、自身唯一となる本塁打を放ち、完封勝利を挙げた。2016年のナ・リーグ地区シリーズ第5戦では、中1日で救援登板し、7球で最終回を締めくくってプレーオフ初セーブを記録している。

そして2025年10月27日、カーショウはブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦に登板し、7回裏に先頭打者に四球を与えた後、バティスタに右前安打を許して1死一、二塁のピンチを招いたが、続く打者を二ゴロに打ち取り、二塁走者を挟殺してピンチを脱出し、8回裏に降板した。この登板が現役最後の登板となっていた。

2026年3月、クレイトン・カーショウは「WBC米国代表」という新たな舞台で、その伝説の続きを披露する。大谷翔平との対決が見られるかファンの期待も高まっている。